撮影の基本知識|光と色


撮影の基本知識|光と色

光と色

写真は何らかの手段で光を集めたものです。初期の暗箱も、最新のカメラも、被写体の反射光を内側に導いて像を結ばせ、画像として記録する点では同じです。

 

光の量と質は、撮影する時間や天気、方向、光源によって変わります。柔らかな光はロマンチックな雰囲気をもたらし、硬い光は刺激的な作品が生まれたりします。光の具合によって、場面の質と雰囲気は一変します。

 

【光の物理学的な性質】
光は電磁場の波が広い範囲に伝わります。物体に当たると、私たちが色として感知する光の波長域の一部は物体に吸収され、他の光は散乱もしくは反射されます。この散乱、反射したものが、私たちの目にはさまざまな色として感知されます。例えば、葉っぱが緑色に見えるのは、緑色以外のすべての光線を葉っぱが吸収しているからです。

 

【色の根源】
光は波のように伝わります。波は山の部分と谷の部分があり、山と次の山の距離を波長といいます。私たちの目は、さまざまな波長の光を色の違いとして認識しています。色の元となっているのは、赤・緑・青の光です。これらの3色が混ざることで、あらゆる色が生まれます。

 

写真を撮る時、常に光について考える必要があります。明暗の部分が場面を構成するので、見えているものを撮影するのに十分な光があるかどうかだけでなく、光の質、さらには光と影がつくり出す形についても判断しなければなりません。

 

【光の方向】
撮影するときには必ず、光がどの方向から差し込むかを考慮しなくてはいけません。光が十分な屋外で撮影する場合、撮影者の肩辺りから太陽光が当たるのが理想です。つまり、被写体に対して45度の角度で光が差し込む状態が好ましいです。

 

真上から差す光は、風景写真には向く場合も多いですが、影が濃くなり、画像がゆがむことがあります。

 

側面からの光は被写体の反対側に影をつくるので、芸術的なポートレート(人物を写した肖像画)で面白い写真にできますが、バースデーケーキのろうそくを吹き消す子どもを写すのには不向きです。

 

撮影者の背後から光を当てるのは昔から使われている方法ですが、コントラスト(明るい部分と暗い部分との明暗の差)が弱くなり、すべてが平坦に見えがちになります。光に向かう、すなわち逆光での撮影はドラマチックな雰囲気をもたらす可能性がある一方で、前景にある被写体の不要な影が出るおそれもあります。これについてはストロボなどの補助光で修正します。

 

【光の性質】
一つの光源から発せられた明るい光はパキっとしていて硬くなりがちですが、太陽がかすんでいるときは光が柔らかくなることが多いです。太陽の光は季節や時間帯によって色が異なります。夜明けや日暮れの時間帯は、地平線近くの太陽が柔らかな黄金色の光をしており、曇り空の太陽の光は青みがかっています。

 

【影】
建物や道路のどこに影ができるか、あるいはどの時間帯に影ができるかによって、影の形状が違ってきます。もし影が人物の顔にかかってしまったとしても、それが作品にとって重要な要素となる場合もあります。

 

最も望ましい光とは、作品に3次元的な効果をもたらし、その美しさを強める光です。光は写真の必要条件である以上に、基本的なツールです。

 

【光の違い】
光の状態は時間帯によって変わります。

 

・朝の光
太陽がまだ空の低い位置にある早朝の光は、澄んでいて透明です。長い影が作品に立体感を与えてくれるため、風景撮影に適しています。

 

・日中の光
太陽がほぼ真上に来る正午前後は、影が短くて濃く、明るい部分と暗い部分のコントラストが強く出ます。影の影響を和らげるために、補助光か反射鏡を使う必要があるため、ポートレートの撮影は難しいです。

 

・夕方の光
午後遅い時間帯の光は暖かみがあって拡散しており、長く柔らかな影を作ります。ほとんどの種類の撮影に理想的な時間帯です。

 

光は常に変化します。良い天気が必ずしも良い光に結びつくとは限りません。それぞれの光で写真の雰囲気が変わります。

 

続いて、撮影の基本知識|レンズの働きです。

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