家庭での血圧測定はとても大切!
【血圧計での血圧測定】
高血圧とは、血圧が一定より高い状態が続くことです。
気づくこと、放置しないことができれば、数年後に後悔することはないでしょう。
ここで、ひとつ大きな問題があります。
血圧は、測る時間帯や運動、寒さやストレス等の環境によって、常に変動しているのです。
一度目に測ったときに収縮期血圧160/拡張期血圧90mmHgだった人が、数分後には140/80mmHgに下がっているケースはよくあることです。
健康診断や定期検診のときだけでは、正確な値が出ない場合も少なくありません。
その結果、必要以上の無駄な薬を飲んでいるかもしれません。
または、本当に必要な薬を飲むことができていないのかもしれません。
つまり、家庭での血圧測定が大切なのです!
【どこで測るのか?それは、家庭です。】
病院や診療所で測ってもらう血圧も重要ではありますが、最も大切なのは家庭血圧です。
病院や診療所では、緊張もあり本来の血圧よりも数値が高く出てしまうことがよくあります(白衣高血圧)。
高血圧の判断は、水銀血圧計か、それと同じ程度に正確な自動血圧計で行うこととされています。
近年、自動血圧計は、使いやすく正確に測れるよう進歩し、薬局や家電量品店で簡単に購入できます。
このことも、家庭血圧を重要視するようになったことにつながっています。
ただし、指先や手首で測るタイプの血圧計では、あまり正確に測れません。
高血圧かどうかの判断は、心臓とほぼ同じ高さで、「上腕(二の腕)の血圧で行う」と決められています。
指先の血圧と上腕の血圧では差があって、指先は極端に高くなったり低くなったりします。
そこで、家庭血圧の正しい測り方を以下の表にまとめました。
簡単にまとめると、
1日2回、朝起きてトイレに行った後と、寝る前に安静にした状態で測ってください。
という感じでしょうか。
以下は表の続きで、測定の評価等をまとめています。
この表からも、1回や2回の測定では、「高血圧」の判断は難しいことが分かると思います。
家庭血圧を測ることは、5年先10年先の健康を考えたときに非常に得する情報です。
また、1週間に何日間血圧を測るかは、かかりつけ医と相談して決めると良いでしょう。
血圧がよくコントロールされているときは少なくとも週に3日、薬を変えたときや初めて治療を始めるときには少なくとも週に5日というのが、日本高血圧学会の指針のようです。
診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先するということも、指針に書かれています。
【あ、これは大事だな!と思ってくださった方へ】
無料で血圧を記録するノートをお渡しできる薬局は多くあります。
将来のご自身のために、今日か明日にでも、貰いに行ってみてはどうでしょうか。
ちなみに、高血圧の判断基準の詳細は、こちらのページをご覧下さい。