コウノメソッドの紹介|認知症の治療

2015年現在、認知症を根本的に治す薬や治療は存在しません。しかし、認知症には様々な治療方針があります。その治療法のひとつに「コウノメソッド」があります。コウノメソッドは、名古屋フォレストクリニックの河野和彦(医学博士、認知症専門医)によって提唱されました。

 

コウノメソッドは、2007年より河野和彦医師がインターネット上に公開している「認知症の診断、薬物治療のマニュアル」です。そして、「介護者が助かる処方を心がけることが、結局は(認知症の)患者のためになる」という考え(理念)に基づいています。認知症の介護を行う人(介護者)が疲弊しては、介護者も(認知症の)患者も共倒れになってしまいます。

 

また、医師よりも介護者の方が、(認知症の)患者と過ごす時間が長いため、治療の薬(サプリメントなど)の量を介護者に行ってもらう場合があります。(家庭天秤法)

 

私は以前、河野先生の講演をお聞きした経験があります。
「認知症に関わりたいと思う医師は、コウノメソッドのみを信じれば良い。」
「診断は正確でなくてもよい。治すことだけを考える。」
このような言葉や強い信念に驚いた記憶があります。

 

患者さんが、少しでもより良い生活を送れるように考えている「コウノメソッド」を必要としている方が、いるかもしれません。実際に、私の関わる患者様のご家族から「元気になり表情が豊かになった」などの前向きな言葉を、お聞きしたこともあります。

 

「コウノメソッド」でインターネット検索を行うと、薬物療法のマニュアルがでてきます。(こちら
また、次のURLから実践医を探すことも可能です。(http://www.forest-cl.jp/jissen.html

 

 

河野和彦医師は、名古屋大学医学部老年科講師、愛知厚生連海南病院老年科部長などを歴任しました。2015年現在、毎年1,200人以上の認知症の初診患者を診察しており、11年の読売新聞「『病院の実力』認知症編」で「初診者数日本一」と報じられています。また、認知症治療の第一人者とYahoo!ニュース(2015年8月5日)で紹介されています。

認知症薬「アリセプト」に重篤副作用Yahoo!ニュース2015年8月5日より一部引用

 

認知症には、アルツハイマー型のほか、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭葉変性症などの種類がある。一般的にはアルツハイマー型と脳血管性で全体の7割を占めるとされるが、河野氏の長年の経験では、アルツハイマー型は44%、レビー小体型21%、前頭側頭葉変性症15%、脳血管性10%、その他10%というのが実態ではないかという。

 

一般的な診断がアルツハイマー型と脳血管性に偏っているのは、誤診の多さを示唆しているとも考えられる。

 

日本で認知症の学問的研究が始まって、まだ30年足らず。「認知症の診断と治療法は確立しておらず、正しい診断と治療ができる医師は少ない」と河野氏は語る。

 

「レビーはアルツハイマーやパーキンソン病と、またピック病(前頭側頭葉変性症の一つ)は精神病とよく誤診されます。レビーについては医者ですら、原因や症状についてよく知らない人が多い。しかも、初めはアルツハイマーだったのに途中からレビーに移行するケースも多く、レビーとピック、あるいはアルツハイマーと脳血管性の混合型など、さまざまなタイプがある。複雑怪奇で一筋縄ではいかない病気なのです」

 

「日本の医療界は“認知症になったらアウト”と思い込んでいるが、認知症の生活障害はコウノメソッドで治せます。いつも暴れていた人が笑うようになったといった劇的改善例は日常茶飯事です」(河野氏)

 

 

世の中は、多くの治療方法がありますが、医療は曖昧であり100%はありません。賛否はあるかもしれませんが、様々な治療方法があることを知っていただくために、このページを作成いたしました。

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