熱中症の種類と特徴


熱中症の種類と特徴

熱中症の種類と特徴

熱中症とは、暑さなどの熱によっておこる「健康被害」の総称です。人のからだは、熱を生み出したり(産熱)と、熱を逃がしたり(放熱)し、バランスをとっています。しかし、何らかの原因で熱のバランスがくずれると、熱中症がおこります。

 

熱中症のほとんどが、6月から9月の夏場に発生し、毎年約5万人が救急搬送されています。夏の暑かった2010年は、56,119人が救急搬送され、その約半数65歳以上の高齢者でした。そして、2010年の熱中症での死亡数は、1,745人(男940人、女805人)でした。

 

熱中症は、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病とさまざまな症状に分類されます。熱中症から身を守るためには、症状を見極め、予防することが大切です。

熱失神(ねつしっしん)

熱失神とは、熱中症の初期におこりやすいといわれます。体温が上がると、皮膚の下に流れる血液の量が増え、熱をからだの外に逃がします。しかし、脱水などで皮膚の下の血液量が減ると、に流れている血液量や血圧が低下します。そして、脳の血流量が減ることで、めまいや立ちくらみ、一時的な意識の消失(失神)がおこります。

 

おこった場合は、涼しい場所で、衣服をゆるめ寝かせましょう。スポーツドリンクや経口補水液などで水分を補給することで、通常は回復します。しかし、嘔吐やショック状態、水分補給が行えない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

熱けいれん

熱けいれんは、大量にをかいた場合や、水分補給がうまくいかない場合におこりやすいといわれます。汗をかくことで、からだの中の外に逃がし、体温を下げることができます。汗の中には、電解質が含まれていますが、その多くがナトリウム(塩分)です。

 

大量に汗をかいたときに、水分だけを補給し、塩分を補充しないと「熱けいれん」がおこる危険があります。手足のひきつり、筋肉のけいれんなどが主な症状です。塩分は筋肉の収縮を調節する役割があるため、このような症状がおこると考えられています。

 

おこったとしても、通常は、塩分が入った経口補水液やスポーツドリンク(塩分量注意)を飲むことで治まります。また、多くの場合、ストレッチを行うことで筋肉の痛みも和らぎます。

熱疲労(ねつひろう)

熱疲労は、「熱けいれん」よりも多くの水分や塩分が失われた深刻な状態です。症状も重く、めまい、ふらつき、吐き気、頭痛、ときには失神やショックなどさまざまな症状がおこります。

 

著しく体温が上昇する時には、汗をかくことでも体内の熱を外に逃します。汗をかいて体内の水分を失った時、十分に水分を摂らないと脱水状態になります。脱水状態が続くと、「熱疲労」をおこしやすいといわれます。

 

おこった場合は、涼しい場所で、衣服をゆるめ寝かせましょう。スポーツドリンクや経口補水液などで水分を補給し、アイスパックなどでからだを冷やすことも大切です。多くはすぐに良くなりますが、嘔吐やショック状態、水分補給が行えない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

 

熱疲労をそのまま放置すると、熱射病がおこる危険があります。

熱射病(ねっしゃびょう)

熱射病は、生命にかかわる緊急事態です。体温を調節する働きが追いつかず、体温があがり、脳を含め多くの臓器に機能障害がおこります。ここがどこか分からないなどの見当識障害や、意識障害、けいれん、40度以上の高熱などの症状がおこります。

 

何時間も運動したスポーツ選手や、暑い屋内で何日も過ごした高齢者におこりやすいといわれます。皮膚は熱く、赤くなったり、乾燥したりし、汗がでないという特徴があります。

 

おこった場合は、ただちにからだを冷やし、救急車を呼びましょう。それと同時に、首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管をアイスパックや氷水で冷やしましょう。を救うために、できる限り早くからだを冷やし、意識を回復させなければなりません。からだに水分の霧を吹きかけて、扇風機で風をあてることも非常に有効です。

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