ビグアナイド薬|糖尿病治療薬


ビグアナイド薬|糖尿病治療薬

ビグアナイド薬|糖尿病治療薬

ビグアナイド薬の特徴まとめ
①「肥満を合併した2型糖尿病(インスリン抵抗性)」を治療する第1選択薬として位置づけされている。
②他の薬剤で効果がでない「肥満でない方」にも有効である。
③主な作用は、肝臓における糖新生の抑制である。
④末梢では、インスリンの感受性を増強させる作用がある。
⑤単独で使用する場合には、低血糖が認めにくく体重増加作用は少ない
⑦呼吸不全、心不全、腎機能低下者、肝硬変、大量のアルコール摂取者、脱水症、重症感染症には使用しない。(乳酸アシドーシスを起こさないようにする目的)
⑧造影剤を使用する場合、当日および前後2日は休止する。その検査後は、腎機能に問題がないことを確認し再開する。
シックデイ(風邪や胃腸炎など食事ができない場合)では、服薬を中止し、基本的に医療機関を受診する。
⑩主な副作用は消化器症状(悪心、嘔吐、食欲低下、下痢、腹部膨満感など)である。副作用を回避するために、少量(朝250mg、夕250mgなど)から投与開始し、消化器症状がないことを確認しながら徐々に増やしていく。

 

ビグアナイド薬一覧
ビグアナイド系の薬では、主にメトホルミンが使用されています。

一般名 代表的な商品名 主な製品画像
メトホルミン メトグルコ
ブホルミン ジベトス

 

作用機序
血糖降下作用は主に肝臓での糖新生抑制です。この作用は、LKB1(liver kinase B1)がAMPK(AMP kinase)を活性化し、PGC1-α(peroxisome-proliferator-activated receptor coactivator 1α)の発現上昇を介して、ホスフェノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(phosphoenolpyruvat carboxykinase:PEPCK)などの糖新生系酵素の発現抑制作用を介していることがわかってきました。

 

肝臓や骨格筋などにおいては、AMPKを活性化し糖輸送担体4(GLUT4)の移動を亢進、acetyl-CoA carboxylase(ACC)のリン酸化を通して活性を抑制しβ酸化を促進し、またSIRT1を介してPGCl-αを活性化し、インスリン抵抗性を改善させます。

 

最近では、肝臓でのグルカゴン作用に拮抗したり、ミトコンドリアでのグリセロールリン酸脱水素酵素阻害作用により糖新生を抑制することが明らかになってきました。

 

ビグアナイド薬の特徴
血糖低下作用に加えて多くの効果が認められています。

 

1)脂質改善作用
中性脂肪低下作用が認められています。その作用機序としては、肝臓でのβ酸化促進作用と脂肪合成系転写因子であるsterol regulatory element binding protein 1C(SREBP-1C)の抑制作用が考えられています。また、LDL-C低下作用もあるとの報告があります。

 

2)食欲抑制作用
メトホルミンは胃から分泌され食欲亢進作用をもつグレリンの抑制作用が報告されています。また、最近話題のglucagon-like peptide-1(GLP-1)の上昇作用の報告があります。これは、直接腸管からの分泌亢進と分解酵素であるdipeptidyl peptidase IV(DPP-IV)阻害作用によると考えられています。

 

3)plasminogen activator inhibitor 1 (PAl-1)抑制作用
線溶系に関係するPAl-1は、糖尿病患者や肥満にて産生が上昇します。そして線溶系の低下の原因となり、血栓形成を助長し動脈硬化を促進すると考えられています。メトホルミンは、このPAl-1活性を低下させることが報告されています。この低下は、メトホルミンのPAl-1発現抑制作用によるといわれます。(PAl-1は主に肝臓血管内皮、脂肪細胞で産生されます。)

 

4)がん抑制作用
近年、メトホルミン服用の2型糖尿病患者において、がんの発症が少ないと報告されています。その作用機序は、インスリン抵抗性改善作用に加えて、セリンスレオニンキナーゼの1つであるmTOR(mammalian target of rapamycin)の抑制作用を介した細胞増殖機構への関与、VEGF(vascular endothelial growth factor)抑制作用などがあげられています。

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