人生の課題(ライフタスク)

人生には、さまざまな課題があるように思えます。しかし、アドラーによると、成し遂げるべき課題(ライフタスク)は「仕事」、「交友」、「愛」の3つのみです。そして、この中に幸せになるための道しるべがあるのです。

 

人間は地球という限られた環境で生き残るために、心身を発達させなければなりません。生きていくためにどのような活動をすれば良いのかを見つけることは根源的なテーマでもあります。

 

▶「仕事」…他者との協力
人類の一員であり続けるために、そして人類が存続するための仕事をどうやって見つけるのかという課題です。人間は一人ではとても弱い存在です。しかし、仕事を分担し、協力し合いながら生存しています。一人ひとりが違った能力を発揮することで、社会を発展させることができます。

 

▶「交友」…他者との関係
仲間の中で自分の居場所をどのようにして見つけるかという課題です。人間は一人では生きていけません。人類の一員として生きていくためには、常に他者と結びついていなければなりません。そのためには、他者に対して関心を持ち、他者の存在を考慮することが必要です。

 

▶「愛」…人類の継続
子孫を残すことで人類の継続に寄与する課題です。人類には男と女の2つの性があります。その性の役割を成し遂げることで、人類の継続に寄与できるのです。多数の他者と関わると同時に、一対一で異性と深い関わりを持つことも重要です。

 

 

 

どのライフタスクも「誰かのために」と考えながら、行動することが大切です。これらを成し遂げようとすると、人は他者へ、そして人類全体へ関心を持つようになります。これこそが「人生の意味である」とアドラーはいいます。

 

もし他者に関心を持たないとしたら、その人が抱くのは「自分自身への関心」でしかありません。そうなると、自身の利益や優越性ばかり追求するようになります。

 

例えば、ニュースで、武器で傷害事件を起こした人が「自分に力を感じた」といった話をよく耳にします。これは「この道具(武器)を使って仕事をすると、何か人の役に立てる」といった発想がないということでもあります。

 

このように、他者に関心がない人たちは「自分が何を得られるのか」と考えて生きています。この考えでは、他者と共有できず、仲間の中で生きられないため幸せになれません。

 

幸せは必ず他者への関心の中にあります。他者に関心を持ち、協力することを学びましょう。そうすることで、どんな困難でも勇気を持って行動でき、幸せな人生につながります。

 

続いて、つながりを感じるです。

 

 

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