アドラー心理学|つながりを感じる


アドラー心理学|つながりを感じる

共同体感覚

「なりたくてこうなったんじゃない」

 

誰にだってそんな思いは少なからずあります。怠けたり、嫉妬したり、敵意を抱いたり、悪いことをしたり…度合いは違えど、そんな振る舞いをしてしまうのが人間です。しかし、そんな生き方をしたくて選ぶ人なんかいません。正しく関心を持たれることで、人に正しく関心を持つことを学びます。この機会がないから、人はそういう道に進んでしまうのです。誰だって、誰かのおかげで生きています。先人の知恵や成果も含めて、それに気づくことが必要なのです。

 

これを「共同体感覚」といい、人が成長するためにとても重要なもので、簡単にいえば、人とつながっている感覚です。

 

人は、「十分認められていない」という気持ちがあると、人とのつながりを感じられず、「自分は自分」と考えて、「人には何をしてもいい」と思ってしまいます。

 

相手が言ったことが、本当に言いたかったこととは限りません。相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じる。そうして初めて、「その人の本当の気持ち」がわかります。

 

自分を許し、人を許しながら、成長を目指します。その努力はきっと、誰かの役に立ちます。

 

日々そう思って前を向くことが、楽に生きる秘訣です。

 

▶共同体感覚
「所属」…自分の居場所があるという感覚
「貢献」…周りの人の役に立てる
「自己受容」…ありのままの自分でいられる
「信頼」…周りに任せられる

 

「所属」、「信頼」 人々は仲間という感覚
「貢献」、「自己受容」 私には能力があるという感覚

 

周りの人たちが自分の仲間であり、その中で自分は自分の能力を使って、周りの人たちの役に立ち、貢献することができるという感覚が、共同体感覚です。

 

この共同体感覚は常に厳しい判断を必要とします。
例えば、その人にとって厳しいことを言わなければいけないとします。しかし、関係が悪くなるのも嫌なので、それを言うべきか悩みます。その時、「自分の行動はより大きな共同体(職場、地域、人類全体)にとって有益か?」で行動を選択するほうがいいです。

 

この共同体感覚を育てる努力とは、各自が自分の私的論理に気づき、共同体のメンバーが共有できる「共通感覚」へと変換していくことです。共通感覚を持つことで、その共同体の中で、そのままの自分の居場所があり、自分の能力を使って他者に貢献できるようになります。それが喜びを生み出し、幸福な人生につながっていくのです。

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