【第4の習慣】Win-Winを考える
「自分も勝ち、相手も勝つ」という双方にプラスとなる関係が「Win-Win」です。自分のWinを求めて、相手に対し誠実に気持ちを伝える「勇気」、相手にWinを与える「思いやり」が大切です。Win-Winが難しい場合、No Deal(取引しない)という選択肢もあります。
「Win-Win」とは、誰かとやり取りをする際に、お互いの利益になる結果を見つけ出そうとする姿勢や考え方です。例えば、学校の評価(通知表など)は競争になることが多いですが、個人のテストの点数(成績)を直接評価するのではなく、クラス全体の平均点を評価に反映することが「Win-Winの考え」です。
クラス全体の平均点を上げるために、個人としても成績を伸ばそうとしますし、得意なところは、苦手な子に教えるなどの「良い循環」も生まれるはずです。
「勝者がいれば、敗者もいる」と考えるのは間違いです。すべての人が満足できることは可能です。幸せの量は一定ではなく、新しくつくり出せます。
「Win-Winの関係」とは、ルールや仕組みのことではありません。素晴らしい「人格」から始まる交流なら、高い信頼にもとづく「関係」を構築できます。その信頼が重要です。
Win-Winという考え方を身につけるために必要なこと(人格)
人格 | 理由 |
誠実 | 誠実な人は、価値観がぶれません。そして、主体的に行動することができます。 |
成熟 | 成熟した人は、おもいやりと勇気を発揮できます。 |
豊かさマインド | 人の成功を妬まず、心から「おめでとう」ということができます。 |
人間関係を充実させ、人と接するうえで大切なことです。
- 相手の価値観や重視しているものを本当に理解しようとする。
- 小さな思いやりや礼儀を大切にする。
- 約束を守る。
- お互いの期待を明確にし、誤解をうまないようにする。
- 誠実さを言動で示す。
- あやまちは心から謝る。
続いて、第5の習慣・まず理解に徹し、そして理解されるです。