市販の解熱鎮痛薬の選び方(頭痛・腰痛)


市販の解熱鎮痛薬の選び方(頭痛・腰痛)

解熱鎮痛(げねつちんつう)薬の選び方

解熱鎮痛薬とは、熱を下げる効果と、痛みを和らげる効果をあわせもつ薬です。炎症や痛み、発熱に関わるプロスタグランジンの合成を抑制し効果を発揮します。頭痛腰痛をはじめ、ほぼ全身の痛みに効きますが、神経性の痛みには効きづらいという特徴があります。

頭痛とその治療

頭痛は、おおまかに1次性頭痛2次性頭痛にわけられます。1次性頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛と「頭痛そのもの」をさします。命に関わるほどの危険はありません。2次性頭痛は、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍に「ともなう頭痛」をさします。髄膜炎や脳炎によっておこる場合もあり、非常に危険です。

 

 

【1次性頭痛】
緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つにわけられます。日本人では、緊張型頭痛が約2200万人、片頭痛が約840万人、群発頭痛が約1万人といわれます。

 

緊張型頭痛は、いわゆる普通の頭痛です。頭の両側におこりやすく、ぐーっと締めつけられるような痛みが特徴です。肩こりやストレスが原因である場合も多く、基本的に市販の解熱鎮痛薬や肩こりの薬で対応できます。

 

片頭痛は、動くと痛みが強くなり、吐き気がある、音に敏感になる特徴があります。頭の片側にドックンドックンと拍動するような痛みがおこりますが、必ずしも片側だけに痛みがおこるとは限りません。市販の解熱鎮痛薬での改善はあまり期待できません。病院で処方される「トリプタン系の薬」がよく効きます。

 

群発頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛よりも痛みが強く、痛みでじっとしていられない場合もあります。強い痛みが一定期間(群発期)に集中しておこり、1日の間に発作を何回も繰り返します。原因は、視床下部の機能異常が関与しているといわれます。

 

 

【医療機関を受診すべき症例】
「何時何分何秒に、頭痛が発生した」というように、頭痛がおこった時間が特定できる場合、くも膜下出血の危険があります。また、頭痛と一緒に「しびれ」や「けいれん」といった神経症状がおこる場合も危険です。

 

今まで経験したことのないような痛みや、歩けないほどの痛みのときは、すぐに医療機関を受診すべきです。しかし、吐き気や嘔吐をともなう場合は、1次性頭痛でもおこりやすいため、必ずしも危険とはかぎりません。

 

また、帯状疱疹や三叉神経痛でも頭痛がおこります。帯状疱疹の場合は、発疹がでてくるようであれば皮膚科を受診すべきです。三叉神経痛の場合、髪の毛を触ると痛いなどの頭の表面の痛みを感じやすいという特徴があります。この場合も、医療機関を受診したほうが良いでしょう。

 

 

【薬物乱用頭痛】
薬を飲みすぎても頭痛がおこります。頭痛の治療薬である解熱鎮痛薬や、片頭痛の薬であるトリプタン系の薬を、効かないからといってたくさん飲んではいけません。頭痛の原因がわかることは、治療への近道ですので、「いつ」「どれくらいの量の」薬を飲んだのか覚えておくこと、お薬手帳に記録することは大切です。

腰痛とその治療

腰痛は、原因不明であることも多く、悩んでる方が多くいらっしゃいます。中には、椎間板ヘルニア、がんの骨転移などの隠れた病気をみつけられる場合もあるため、軽い腰痛であっても医療機関を受診することは有益かもしれません。

 

とはいえ、なかなか病院に行けない方は、湿布や解熱鎮痛薬で痛みをおさえ様子をみましょう。腰痛から1週間以内は、温めず楽な姿勢で安静にすることが一番です。このときにマッサージなどの刺激は禁物です。この対応で7割程度の方はよくなりますが、1週間以上痛い場合は医療機関を受診しましょう。

 

 

【医療機関を受診すべき症例】
ぎっくり腰は、安静にしていたらよくなるため、湿布や解熱鎮痛薬を使用しても構いません。しかし、症状を繰り返す場合には、医療機関を受診したほうが良いでしょう。

 

腰痛の中でも背中に近い痛みは、腎結石尿管結石の可能性があります。その痛みは、我慢できないような猛烈な痛みです。我慢できない痛みがあるときは、医療機関を受診したほうが良いでしょう。

 

足のしびれがある場合は、椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症などの神経の障害が疑われます。湿布や解熱鎮痛薬で様子をみても改善は期待できないため、医療機関を受診したほうが良いでしょう。

 

膀胱や直腸の機能が悪くなり、尿や便が出にくい場合(膀胱直腸障害)にも、腰痛がおこります。この場合も医療機関を受診したほうが良いでしょう。

 

背中と腰の中間あたりが痛くなり、胸の辺りまで帯で締められたような痛み(帯状痛)は圧迫骨折の可能性があります。尻もちをついたあとなどは要注意です。この場合も医療機関を受診したほうが良いでしょう。

解熱鎮痛薬とその注意点

いずれの場合も対症療法であり、病気そのものを治すものではありません。つまり、症状を緩和させるための薬だということです。症状が一時的に和らいでも、病気そのものは悪化している場合もあります。症状が治りきらない場合は、医療機関を受診すべきです。

 

主な解熱鎮痛薬の成分名 注意点
アスピリン(アセチルサリチル酸)、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、エテンザミド、サリチルアミド、サリチル酸、ロキソプロフェン 3~4日程度、水分をろくにとっていない状態で、痛み止めを飲むと腎障害をおこす危険があります。ここ数日吐き気がおさまらないなど、食事や水分がとれていない場合には注意が必要です。

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