かかりつけ薬剤師・薬局とその評価


かかりつけ薬剤師・薬局とその評価

かかりつけ薬剤師・薬局の評価

基本的な考え方
医薬分業は、患者さんを一番に考えて行うべきです。ここで、患者さんの使っているすべての薬を、継続的に把握し管理することが、患者さんの安心・安全のために非常に大切です。

 

そのために、かかりつけ薬剤師には、以下の4点が求められており、実施できれば評価(報酬)があります。

 

1.かかりつけ薬剤師は、患者さんからが選択することができます。そして、医師と連携しながら、患者さんの薬(健康食品なども含む)をすべて、そして継続的に把握しなければなりません。

 

2.かかりつけ薬剤師包括管理という制度ができました。(詳細は次の具体的な内容参照)

 

3.薬局は、在宅訪問の実施、長時間の開局、相談時のプライバシーへの配慮等をおこなわなければなりません。

 

4.かかりつけ薬剤師を持つことの意義、利点、費用等を患者さんにしっかりと説明しなければなりません。

 

以下、枠内は厚生労働省の資料あり、上記のもととなった文章です。

患者本位の医薬分業の実現に向けて、患者の服薬状況を一元的・継続的に把握して業務を実施するかかりつけ薬剤師・薬局を以下のように評価する。

 

1.患者が選択した「かかりつけ薬剤師」が、処方医と連携して患者の服薬状況を一元的・継続的に把握した上で患者に対して服薬指導等を行う業務を薬学管理料として評価する。

 

2.1. の評価に加え、地域包括診療料、地域包括診療加算等が算定される患者に対してかかりつけ薬剤師が業務を行う場合は、調剤料、薬学管理料等に係る業務を包括的な点数で評価することも可能とする。

 

3.かかりつけ薬剤師が役割を発揮できる薬局の体制及び機能を評価するため、基準調剤加算を統合し、「患者のための薬局ビジョン」を踏まえ、 在宅訪問の実施、開局時間、相談時のプライバシーへの配慮等の要件を見直す。

 

4.患者が薬局における業務内容及びその費用を理解できるよう、かかりつけ薬剤師を持つことの意義、利点等を含め、患者に対する丁寧な情報提供を推進する。

 

出典:中医協 総-1 28.2.10

具体的な内容

かかりつけ薬剤師の要件は、3年以上薬局勤務経験があり、当該薬局に週32時間以上勤務、6か月以上在籍しており、地域活動の取組に参画し、研修認定資格を取得していることです。

 

患者さんが「かかりつけ薬剤師」を選択すると、「かかりつけ薬剤師指導料70点(3割負担で210円)」が発生します。多くの場合に算定される「薬剤服用歴管理指導料38点(3割負担で110から120円」よりも32点(3割負担90~100円)高くなる計算です。

 

「かかりつけ薬剤師」選択の方法は、薬局ごとに異なりますが、基本的に同意書への署名です。かかりつけ薬剤師は、自身の薬や健康食品、アレルギー、副作用の歴史をすべて知り尽くしています。そして、「1日3回の薬を2回に変更したい」、「この薬は不要ではないか?」など、医師に対して情報提供処方提案をしてくれます。

 

かかりつけ薬剤師指導料 70 点
[算定要件]
(1) 患者の同意の上、かかりつけ薬剤師として服薬指導等の業務を実施した場合に算定する。
(2) 患者の同意については、患者が選択した保険薬剤師をかかりつけ薬剤師とすることの同意を得ることとし、当該患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し、当該患者の薬剤服用歴にその旨を記載する。なお、患者の服用薬について、一元的・継続的な管理を推進する観点から患者1人に対 して、1 人の保険薬剤師のみがかかりつけ薬剤師として算定できる。
(3) 当該指導料は、患者の同意を得た後の次の来局時以降に算定可能とする。
(4) 当該指導料を算定する保険薬剤師は、以下の要件を満たしている旨を地方厚生局長等に届け出ていること。
1 薬剤師として3年以上の薬局勤務経験があり、同一の保険薬局に週 32時間以上勤務しているとともに、当該保険薬局に半年以上在籍していること。
2 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得していること。
3 医療に係る地域活動の取組に参画していること。(地域の行政機関や関係団体等が主催する講演会、研修会等への参加、講演等の実績)
(5) 他の保険薬局及び保険医療機関においても、患者が選択したかかりつけ 薬剤師の情報を確認できるよう、手帳等にかかりつけ薬剤師の氏名、勤務先の保険薬局の名称を記載すること。
(6) 患者に対する服薬指導等の業務はかかりつけ薬剤師が行うことを原則とする。かかりつけ薬剤師以外の保険薬剤師が服薬指導等を行った場合は当該指導料を算定できない。
(7) かかりつけ薬剤師は、担当患者に対して、以下の業務を行っていること。
1 薬剤服用歴管理指導料に係る業務を実施した上で患者の理解に応じた適切な服薬指導等を行うこと。
2 患者が服用中の薬剤等について、患者を含めた関係者が一元的、継続的に確認できるよう、患者の意向を確認した上で手帳を用いて当該指導等の内容を記載すること。
患者が受診している全ての保険医療機関の情報を把握し、服用している処方薬をはじめ、要指導医薬品及び一般用医薬品(以下「要指導医薬品等」という。)並びに健康食品等について全て把握するとともに、その内容を薬剤服用歴に記載すること。また、当該患者に対して、保険医療機関を受診する場合や他の保険薬局で調剤を受ける場合には、かかりつけ薬剤師を有している旨を明示するよう説明すること。
患者から24時間相談に応じる体制をとり、開局時間外の連絡先を伝えるとともに、勤務表を作成して患者に渡すこと。ただし、やむを得ない事由により、かかりつけ薬剤師が開局時間外の問い合わせに応じることができない場合には、あらかじめ患者に対して当該薬局の別の薬剤師が開局時間外の相談等に対応する場合があることを説明するとともに、当該薬剤師の連絡先を患者に伝えることにより、別の薬剤師が対応しても差し支えない。

患者が他の薬局で調剤を受けた場合は、その服用薬等の情報を入手し、薬剤服用歴の記録に記載すること。
調剤後も患者の服薬状況の把握、指導等を行い、その内容を薬剤を処方した保険医にその内容を情報提供し、必要に応じて処方提案すること。服薬状況の把握の方法は、患者の容態や希望に応じて、定期的に連絡できるようにすること(電話による連絡、患家への訪問、患者の来局時など)。また、服薬期間中に服用中の薬剤に係る重要な情報を知ったときは、患者又はその家族等に対し当該情報を提供し、患者への指導等の内容及び情報提供した内容については薬剤服用歴の記録に記載すること。
継続的な薬学的管理のため、患者に対して、服用中の薬剤等を保険薬局に持参する動機付けのために薬剤等を入れる袋(いわゆるブラウンバッグ)を必要に応じて配布し、その取組の意義等を説明すること。また、患者が薬剤等を持参した場合は服用薬の整理等の薬学的管理を行うこと とするが、必要に応じて患家を訪問して服用薬の整理等を行うこと。
(8) 薬剤服用歴管理指導料、かかりつけ薬剤師包括管理料又は在宅患者訪問 薬剤管理指導料(当該患者の薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合を除く。)と同時に算定できないこと。

 

上記のかかりつけ薬剤師指導料は出来高払いの点数がですが、以下のような包括的な点数もあります。

かかりつけ薬剤師包括管理料 270 点
[包括範囲] 下記以外は包括とする。
(1) 時間外等加算、夜間・休日等加算
(2) 在宅医療に係る点数
(3) 薬剤料
(4) 特定保険医療材料料
[算定要件]
(1) 対象患者は地域包括診療料、地域包括診療加算等の算定対象患者とする。
(2) 患者の服薬状況等については、薬学的知見に基づき随時把握して、保険医に対して、その都度情報提供するとともに、必要に応じて減薬等の処方提案を実施すること。
なお、情報提供の要否、方法、頻度等については、あらかじめ保険医と相 談して合意が得られている場合は、当該合意に基づいた方法等によることで差し支えないこと。
(3) 「かかりつけ薬剤師指導料」の算定要件の(1)~(7)を満たしていること。
(4) 薬剤服用歴管理指導料、かかりつけ薬剤師指導料又は在宅患者訪問薬剤管
理指導料(臨時の投薬が行われた場合を除く。)と同時に算定できないこと。

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