健康食品・サプリメントの正しい使い方


健康食品・サプリメントの正しい使い方

健康食品・サプリメントの正しい使い方

2013年のサプリメント市場は、約1兆2,100億円であり、この巨大市場はここ数年伸び続けています。健康食品、サプリメントは医薬品よりも安心安全という声をよく耳にしますが、本当に安全なのでしょうか。

 

日本経済新聞に、2015年こそは実行!「健康のためにこれから取り組みたいこと」という記事がありました。その第5位に「健康食品、サプリメントをとる」という項目がランクづけされていました。※

 

しかし、健康食品をとることが、健康につながるどころか、逆に病気を悪化させてしまうこともあるのです。健康食品や特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品は、医薬品と比べて、エビデンスレベル(根拠)が低いです。つまり、研究や試験があまり(ほとんど)行われておらず、未知の部分が多いということです。

 

※ちなみに、1位ウオーキング、2位食生活を見直す、3位ダイエット、4位スポーツジムに通う

 

 

【健康食品・サプリメントと医薬品】
健康食品やサプリメントは、毎日テレビのCMなどで、すごく効果があるように放送されています。しかし、その中に「医薬品ほど効果が強いもの」はほとんどありません。厚生労働省によると、健康食品は法律上の定義は無く、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指しているものとされています。

 

医薬品は、基礎研究にはじまり、非臨床試験→治験→承認審査→発売→発売後の再審査・再評価と、10~18年という長い期間と莫大なお金(150から200億円)をかけ完成するのです。医薬品の方が、健康食品よりも効果が高いのは明らかです。

 

多くの審査がされているだけでなく、医薬品を使用する際には医師薬剤師の管理や指導をうけられるため、健康食品よりも安心・安全に使用できます。

 

健康食品・サプリメントの正しい使い方

 

 

【健康食品・サプリメントの購入】
健康食品は食品ですので、医薬品とは異なり、電話一本で簡単に購入することができます。そこで、シャルパンティエ効果などを組み込んだ巧みな話術にも注意が必要です。知識のある人ですら、魅力的に聞こえるようなCMが多く存在します。

 

効果がない健康食品をとることは、お金がかかること以外の問題はほとんどありません。しかし、中には健康被害のでるような悪質なものも存在します。つまり、本当に必要なのかを見極めて使用することが大切です。

シャルパンティエ効果
大きさや重さの単位を変換することで錯覚が起こることを「シャンパンティエ効果」といいます。例えば、10kgの鉄と10kgの羽毛布団を比べた時、重さは同じなのに羽毛布団の方が軽そうだと感じてしまいます。「タウリン1g」より「タウリン1,000mg」と表記されていた方が大量のタウリンが入っているような印象を受けます。少し表記を変えるだけで、与えられるインパクトは大きく変わるのです。

 

 

【グルコサミンと痛み止めの医薬品】
グルコサミンは、確かに痛みを軽減するというデータが存在します。しかし、痛みを軽減しなかったというデータも存在します。痛みというのは、気持ちによっても大きく変わる曖昧なものです。痛くないと念じれば痛くなくなることもあります。つまり、グルコサミンが効いているのかは不明です。また、グルコサミンを糖尿病の方が使用した際に、血糖値などの数値が悪化したというデータも存在します。

 

痛み止めの医薬品は、神経痛などの適応症状さえ間違えなければ、ほとんどの方に効果を発揮します。しかし、多くの痛み止めは胃の粘膜に障害を与え胃潰瘍や胃炎のリスクとなりますので、長期間の使用は胃薬を一緒に飲むなどの注意が必要です。

 

 

【健康食品を見極めるために】
健康食品を選ぶ前に、「成分名」、「含有量」「問い合わせ先」を必ず確認しましょう。

成分名 「○○エキス」や「△△粉末」といった表示では、どんな成分が入っているのか不明なことがあります。成分名がはっきり書かれていない場合、有効性や安全性もはっきりとわかりませんので注意が必要です。
含有量 含有量が書かれていない製品を分析した結果、書かれている成分が微量過ぎて検出できなかった事例があります。含有量の表示にも注意が必要です。
問い合わせ先 製品について質問があった場合など、連絡先は必須です。

 

「健康食品」に入っている成分について、「健康食品の安全性・有効性情報」で確認しましょう。最新の科学的根拠にもとづいた「安全性や有効性の情報」を無料で得られます。

 

 

【健康食品を使うとき】
まず、「どのような製品を」、「どれくらいの期間」、「どれだけの量」使ったか、記録をしましょう。記憶ほどあいまいなものはありません。これらは健康被害が起こった際に、対処するためにも必要な情報です。

 

また、体調に異常を感じたら使用をすぐに中止しましょう。また、医療機関を受診したり、保健所に連絡することも大切です。肝機能障害などは、数ヶ月経ってからおこることもあるため、注意が必要です。

 

 

【健康食品に関連する情報提供サイト】
「健康食品」のホームページ(厚生労働省)
食品安全委員会(内閣府)
消費者庁食品表示課
健康食品ナビ<東京都福祉保健局>

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