マスク使用の目的と正しい使い方

花粉やウイルス、菌、ほこりを防ぐために多くの方がマスクを使用します。マスクを正しく使用することは、からだの中に異物を入れないようにし、のどを守り健康を守ります。しかし、マスクを正しく使用できていない人が73%というデータもあるそうです。

 

 

【マスクの目的】
ウイルス、菌を防ぐ
咳やくしゃみが出る際に、マスクをすることはエチケットであると考えられています。特に、冬の時季はインフルエンザやノロウイルスや風邪などの感染症が流行します。感染症にかかった人やその疑いのある人は、マスクをして感染を広めないようにするべきです。感染症をおこす病原体は、咳やくしゃみなどによって空気中に放出されます。その経路は、空気感染と飛沫感染があげられますが、どちらにもマスクが有効です。

 

空気感染:咳やくしゃみが出る際、そのしぶきに含まれる病原体が、長時間空気中に漂います。病原体は1m以上の長い距離を移動して広がり、それを吸い込むことにより感染がおこります。病原体の大きさは、直径5μ以下で粒子であるといわれます。

 

飛沫感染:咳やくしゃみが出る際、そのしぶきに含まれる病原体を、直接吸い込むことで感染がおこります。この場合、空気感染と異なり、しぶきの届く範囲に限られ、病原体が長時間空気中を漂うことはありません。病原体の大きさは、直径5μ以上で重いため、1m前後で地上に落ちるといわれます。
花粉やほこりを防ぐ
スギやヒノキなどの花粉やほこり、ハウスダストなどのアレルギー物質を体内に取り入れないことは非常に大切です。現在、アレルギーがない人もアレルギー物質をからだに取り入れれば取り入れるほど、花粉症やアレルギー疾患になる確率が高くなります。これらの疾患では、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状だけでなく、息苦しさをともなう気管支喘息の症状をひきおこす危険もあります。

 

のどを守り健康を守る
のどを潤し乾燥から守ること(保湿)は、マスクの一番大切な役割といっても過言ではありません。のどや鼻の粘膜には「繊毛」があり、病原体や様々なアレルギー物質からからだを守っています。のどが乾燥してしまうと、繊毛が硬くなりしっかりと機能しなくなります。乾燥を防ぐことは、感染症やのどの痛みなどからからだを守り健康を守ります。保湿が重要ですので、マスクだけでなく部屋の湿度を上げるための加湿も重要です。

 

 

【マスクの正しい使用方法】
正しい装着の仕方
マスクを装着する前に、手を洗いましょう。そして、説明書通りに上下を正しく装着しましょう。説明がない場合は、基本的にポケットが下向きになるようにします。鼻からあごまでをしっかり覆い、ワイヤーがあるマスクならば、隙間を作らないようにワイヤーを顔にフィットさせましょう。顔を覆えないようなゆるいマスクなどは、耳にかける紐(ゴム)を結ぶなどしフィットさせる事が大切です。

 

正しいはずし方
マスク表面には、ウイルスや菌などの様々な悪い物質が付着しています。つまり、マスクの表面の部分を避けて、紐だけを触りはずしましょう。もしも、触ってしまった場合は、すぐに手洗いを行ってください。(触らなくても手洗いは大切です)
そして、はずしたマスクはビニール袋などにいれて廃棄しましょう。実は、多くの方が間違った「マスクのはずし方」をしています。



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