第1条:良い睡眠で、からだもこころも健康に。


第1条:良い睡眠で、からだもこころも健康に。

第1条:良い睡眠で、からだもこころも健康に。

睡眠には、心身の疲労を回復させる働きがあります。このため、睡眠のが不足したり、睡眠のが悪化したりすると、健康上の問題や生活への支障が生じてきます。

 

睡眠時間の不足や睡眠の質の悪化は、「生活習慣病・うつ病のようなこころの病・ヒューマンエラーに基づく事故」につながります。

良い睡眠はからだの健康をつくる

日本の人口動態調査によると、​生活習慣病(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患等)で死亡する人は、国民の約6割を占めます。読んで字のごとくですが、生活習慣病は、日々の生活習慣と深く関連しています。

 

日々の生活習慣の中でも「睡眠」は、食事、運動、飲酒、喫煙などの他の生活習慣と同様に、人間の健康と深く関係しています。例えば、日常的に睡眠時間が短い方は、死亡リスクが高まります。さらに、睡眠時間の長い方でも、死亡リスクが高まるといった研究もあります。つまり、適切な睡眠が大切なのです。

良い睡眠はこころの健康をつくる

睡眠について関心を持ち、対処することで、より良い健康づくりを進めることができます。

 

不眠は、抑うつなどの「こころの不健康」につながります。不眠が重症であるほど、その方の不安や抑うつが重症になります。入眠困難(不眠症状の一つ)が、その後に発症する抑うつの危険因子となることも知られています。

 

実験的に睡眠を奪うと、不安、抑うつ、被害妄想などが発生します。さらに、こころの健康を保つ上で重要な「認知機能(記憶力、感情を調節する力、建設的な思考力など)」が低下してしまいます。

 

また、睡眠不足は、感情調節や遂行能力をつかさどる「前頭前野や大脳辺縁系」の代謝活性を低下させ、ストレスホルモンである「コルチゾル」の分泌量を増加させます。

良い睡眠は事故を防止する

居眠り事故は、他の原因の事故に比べて死亡事故につながりやすい特徴があります。主観的な眠気の強さに応じて、交通事故発生の頻度が高いことが示されています。

 

睡眠時間が6時間未満の方では、7時間の方と比べて、居眠り運転の頻度が高くなります。さらに交通事故を起こした運転者において、夜間睡眠が6時間未満の場合に、追突事故や自損事故の頻度が高いことが示されています。

 

睡眠不足が続くと、認知・精神運動作業能力が低下します。17時間覚醒している場合、血中のアルコール濃度が0.05%の時と同程度に低下します。24時間覚醒している場合には、さらに血中アルコール濃度0.1%(およそビール大瓶1本飲用に相当)の時と同程度に低下します。(日本では0.03%以上で酒気帯び運転)

 

睡眠時無呼吸症候群は、男性で約9%、女性で約3%と頻度が高く、日中の眠気を引き起こす代表的な睡眠障害です。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を有する患者では、そうでない方に比べて、5年間での複数回の事故経験が約2.4倍になります。

 

また、睡眠時無呼吸症候群を有する患者では、経鼻持続陽圧療法で適切に治療を行うと、眠気が改善し、事故の発生率が低下します。昼間の眠気が強い方は、一度診察を受けた方がいいかもしれません。

 

睡眠不足が原因だといわれる事故
スリーマイル島原子力発電所事故(1979年)
スペースシャトルチャレンジャー号事故(1986年)など

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