霧ともやを使って写真を撮る
霧は、撮影用照明にかぶせるソフトボックスのような役割をします。霧がフィルターの役目をし、光を細かく分散させるので、カメラは分散光を受けます。そのため、撮影用ライトや晴天の日光に比べ、霧の朝の光はその場のコントラストを大幅に下げ、輪郭をぼかし、色合いをパステル調にします。こうした条件の下では、全体的にソフトでロマンチックな仕上がりになります。
雲や霧、もやの密度や色合いは、多様に変化します。薄い、濃い、白いこともあれば、灰色のこともあります。標高の高い山林を包む霧や、睡蓮の浮かぶ湖面に立ちこめるもやは、画面に遠近感やみずみずしさをもたらします。そんな場面での撮影は、光量の測定が欠かせません。また、雪原での写真と同じく、霧もたいていはプラスの露出補正が必要になります。
霧やもやの中で撮影する場合は、高性能レンズが違いを発揮します。レンズの性能が高いほど、光透過率が高く、より粒子の細かい画像が撮れます。高性能レンズの方が、コントラストや色合いが調整しやすく、前景以外の被写体も、目の前にあるかのように写ります。
※透過率…光学および分光法において、特定の波長の入射光が試料を通過する割合。(光がものを通過する割合のこと)
続いて、人工光を使って写真を撮るです。
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