AEDのわかりやすい使用方法


AEDのわかりやすい使用方法

自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator;AED)

突然心臓や肺の機能がとまってしまう状態を心肺停止といいます。からだの中に酸素をとりこむことや、血液を脳に送ることができなくなり、意識を失い倒れてしまいます。そのような場面に遭遇したときに行う、心肺蘇生、自動体外式除細動器(AED)の使用、気道異物の除去を「一次救命処置」といいます。

 

2004年より、一般の方もAEDを使用できるようになりました(厚生労働省の通知)。AED設置数は年々増えており、全国に約30~40万台といわれます。意外と身近にあるAEDの使用を身につけることで、大切な人の命を救えるかもしれません。

 

 

【AEDとは】
AEDは、傷病者の意識がない、呼吸がない、脈拍がない状態に対して電気ショックを行う医療機器です。倒れた傷病者の心臓は、心室細動心室頻拍をおこし、脳やからだ全体に血液を送れない状態になっています。この状態では、いくら胸骨圧迫(心肺蘇生)を行っても元には戻りません。

 

心臓が不規則に震える「心室細動」や「心室頻拍」を電気ショックで取り除くことを除細動といいます。AEDの電気ショックは、心臓のリズムを正常に戻すために行います。不慮の事故や突然の心停止などの緊急時、わたしたちがAEDを使用することによって救える命があります。

 

年間6~7万人の人が、心臓の突然死を起こしているといわれます。そのうち、人前で倒れた人が2~3万人で、助かった人は約3%とわずかです。しかし、この3%の中の約4割は、AED使用によって助かったそうです。つまり、AED使用は非常に重要なのです。

 

心停止から除細動を実施までにかかる時間が遅れるごとに亡くなる確率が増えてしまいます。1分遅れるごとに生存退院率が7~10%ずつ低下するといわれます。病院の外で除細動にかかるまでの目標時間は、5分以内とされています。

 

 

【AEDの取扱方法】
AEDが到着したらただちに使用します。使用方法はAEDを作ったメーカーによって若干異なります。ほとんどの場合、音声ガイドに従い操作すれば問題はありません。AEDを使って人を殺すことはありませんので、迷った場合は使用しましょう。

 

①フタを開ける(メーカーによっては、自動的に電源が入る)
フタを開け電源が入った後は、音声ガイドに従う

②電極パッドを貼る(左右どちらでもOK)
電極パッドを貼り終わるまでは、胸骨圧迫を継続しましょう。電極パッドを貼りおわると、AEDが自動的に心電図の解析を始めます。解析後、除細動が必要な場合、電気ショックのための充電を自動的に始めます。

③ショック(通電)ボタンを押す

 

▶小児(未就学児)にAEDを使用する場合
小児モードの切換スイッチがあるAEDの場合は、小児モードに切り替えましょう。この場合の小児は、未就学児(小学校にあがる前の児童)をさします。小児用がない場合は、成人用で代用しましょう。電極パッドは、胸と背中に重ならないように貼ります。

 

▶使用時の注意点

電極パッド

素肌にしっかりと密着させる
位置を間違って貼っても剥がさない(剥がしてパッドがくっつくと再使用できない)
胸部に湿布や医薬品がある場合は、あらかじめ剥がして薬剤を拭き取る
救急隊が到着するまでは、電極パッドは剥がさない

使用場所

携帯電話、小型無線機の使用はAEDから半径1m以上離す
駅のホームで使用するときは、架線からできるだけ離れる
車内で使用するときは、停車するなど、心電図の解析を妨げない
近くで電化製品(電動ベッド、電気毛布、エアコンなど)を使用していたら、その電源を切る

傷病者

胸が濡れている場合は、乾いた布等でしっかりと拭く(背中や下半身は濡れていても構いません)
ペースメーカーやICD(植込型除細動器)の膨らみ部分を避けて電極パットを貼る
アクセサリーは、外せるものは外すなど、電極パッドの下に入らないようにずらす
濃い胸毛がある場合は除毛する
高齢者など皮膚が極度に乾燥している場合は、汚れや皮脂を皮膚前処理剤等で取り除く
心電図の解析中・電気ショック(通電)時には、傷病者に触れない

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