洞結節の細胞を興奮させて伝達する|心臓と不整脈


洞結節の細胞を興奮させて伝達する|心臓と不整脈

洞結節の細胞を興奮させるには

心臓が収縮するためには、電気刺激が必要です。その電気刺激は、「洞結節からはじまり、房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維」へと伝わります。(詳細はこちら

 

Na「心臓を動かすための興奮(電気刺激)は、洞結節からはじまるんだ。まず、“Na-KポンプNa/Ca交換系”を使って、細胞の内はK、外は俺(Na)とCaがいる状態つくるんだ。この状態で、細胞内外の電位差は約-60mVになっているんだ。」

 

 

Na「この状態になったら、T型Caチャネルを使って、すぐにCaを入れてやるんだ。Caはプラスの電荷をもっているから、Caが入れば入るほど細胞内はプラスになっていく。つまり、電位差は-60mV→-30mV→0mV→と、変化していくんだ。この途中、電位差が約-30mmVのときにL型Caチャネルが開き、大量のCaが流れ込めるようになる。」

 

 

Na「L型Caチャネルによって、大量にCa流入すると電位差は約+20mVまで上昇するんだ。この上昇が心臓の興奮(電気刺激)のはじまりだ。この興奮(電気刺激)が、心臓全体の細胞に伝わり心臓を動かすんだよ。」

 

Na「洞結節は、Caが入って興奮すれば(洞結節の)役目は終わりだからね。すぐKが出ていく道(孔)をつくる必要がある。多くのKが細胞外へ出ていって細胞の興奮を終わりにするんだ。でも、一度に全部のKが外に出られたらリズムが狂ってしまう。だから、このKチャネルは複数あって、徐々にKを細胞外に出させるんだ。そして、徐々に静止状態(興奮前の状態)にもどすんだ。」

 

細胞から細胞に刺激を伝えるには

Na「洞結節からの興奮(電気刺激)が伝わり、心房や心室の細胞は収縮する。このとき、心房や心室の細胞は、電位差が約-90mVで落ち着いている。この電位差のままでは何も起こらないが、となりの細胞からKが入り込むことで、電位差に変化が生じ心房や心室の細胞が興奮する。」

 

Na「となり合った細胞の間には、ギャップジャンクションという道(孔)がある。Kなどのイオンは、この道を通ってとなりの細胞に入り込み、興奮(電気刺激)を伝えるんだ。」

 

 

Na「俺たち(Na、Ca、Kイオン)は、多くの細胞を相手に、細かい仕事をしている。だから、つい間違えて決められた電位差がつくれないとか、道(チャネルなど)がうまく開かないなんてこともある。つまり、イオンが細胞内に入り込めなかったり、次に興奮(電気刺激)を送れないこともある。俺たちは、機械じゃあない、“生きたもの”なんだ、間違いは当然あるんだ。」

 

この間違いが不整脈の原因です。しかし、全ての不整脈が命に関わるわけではありません。また、薬を使うことで道(チャネルなど)のかたちが変わったり、数が少なくなる可能性もあるのです。不整脈があるからといって、簡単に薬を使うべきではないのです。

 

 

続いて、Na-KポンプとNaチャネルの詳細

関連ページ

なぜ、一般の方が医療を学ぶべきなのか?

人生の分岐点で成功する「薬剤師の就職・転職・スキルアップ」はこちら

あなたの人生を美しく「癒しの写真」はこちら







ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME 当サイトの目的 薬剤師の転職支援 本の紹介・著書 お問い合わせ

先頭へ戻る