心臓から血液を押しだす大きな力|心臓と不整脈


心臓から血液を押しだす大きな力|心臓と不整脈

心臓から血液を押しだす大きな力

心臓が血液を押しだす大きな力は、どこから出るのでしょうか。心臓に返ってくる血液の流入が、心臓の細胞を刺激して心臓の部屋を拡げます。その張力(部屋の拡がり)が、次に血液を押し出す大きな力になります。

 

一般に、人が急に運動を始めると、心拍数が増えます。しかし、長距離の運動選手では、練習によって心拍数が増えにくくなります。これは、心臓が大きく膨らみ、一度に多くの血液を押し出せるようになるためです。

 

心臓は、このように話します。
血液がたくさん返ってきたら、その量に合わせて大きく拡がるのだよ。俺の部屋が拡げられたら、その力で次に押し出すことができるのだ。

スターリングの法則

静脈から返ってきた血液は、心臓の細胞を刺激し、心房・心室の部屋を拡げます。その拡がった張力が力となり、身体の各部位に血液が送り出されます。つまり、心臓に血液が返り心筋を拡げて伸ばす、その力が次の大きな収縮力を生んでいるのです。これをスターリングの法則といいます。心臓の筋肉自身が、このような能力をもっているのです。

 

安静にしている時の心臓は、収縮している時間(収縮期)よりも拡がっている時間(拡張期)が長いです。逆に、運動しているときなど、心臓の動きが激しくなると、心臓が十分に拡張しないで収縮します。その際、拡張期が短くなり、血液が心臓に戻ることが難しく、出て行く血液も少なくなります。そして、身体はしんどく、苦しい状態になります。

 

常時運動しているスポーツ選手では、心臓は大きく拡がり、1分間の心臓の動きは40~50回と少なくなります。これは心臓の拡張期が長くなり、心臓に返る血液量が増え、一度に多くの血液を押し出すためです。

 

このとき、心臓を覆う冠動脈では、新しい血管が頻繁につくられ、血液の供給が不足しないように対応しています。冠動脈は、心臓に栄養を送る血管あり、1日10万回も休まず働き続けています。

 


出典:藤沢市民病院 冠動脈バイパス手術

 

また、左冠動脈に血液が流れ込むのは、心臓の拡がった時(拡張期)です。つまり、心臓が拡がらないと心臓自身への栄養が供給されません。スポーツ選手のように、心臓の動きを遅くすることで、冠動脈への血液の供給は多くなります。

 

一般的に、心臓の動き(心拍数)が、毎分100回になると心臓に入りこむ血液量が限界に達します。これ以上の心拍数では、1回に心臓から出る血液量(拍出量)は、減少するといわれています。心拍数が増えると心筋の伸びは減り、収縮力が落ちるのです。

 

逆に、徐脈(心臓の動きがゆっくり)になれば、拡張期が長くなり、心室の充満量が増します。そして、1回あたりの「血液の拍出量」が増えます。心臓の動き(心拍数)は、洞結節で調節されています。

 

 

洞結節は、心臓を自動的に動かす最初のポイントです。洞結節での興奮のリズムが速くなれば、心臓の動き(心拍数)も速くなります。そして、この洞結節の興奮には、自律神経が大きく関係しています。

 

 

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