一般用医薬品を選ぶ上で考えている点
体調は悪いけれど、病院に行く時間はない。そんな時に、薬局やドラッグストアで薬(一般用医薬品)を購入することがあると思います。患者さんの「これください」の言葉に、「はい、○○円です。」と答える薬剤師は、今後生き残ることはできないでしょう。
薬を購入する前の基本的な流れ
まず、相談者(購入者)が現在どのような状態なのか確認します。その後、「本当に一般用医薬品を使用するべきなのか」、病院を受診するようにすすめるべきではないか」、「薬は使わずに様子を見るべきではないか」判断します。一般用医薬品で対応できると判断した場合には、以下の確認を行います。
相談者の体質や生活習慣の確認
確認事項 | 薬剤師の対応 |
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過去に薬を飲んでアレルギー症状などの健康被害が起こっていないか? | 健康被害や副作用の経験がある方は、その薬の名前を確認し、その薬や似た薬は避ける。 |
注意するべき飲み合わせはないか? | 薬同士や健康食品との飲み合わせが問題ないか確認する。 |
従事しないよう注意すべきことはないか? | アレルギーを抑える薬は、眠気をおこしやすものが多い。その場合、車の運転などの危険を伴う作業は避けてもらわなければならない。 |
授乳中ではないか? | 薬によっては、子どもに健康被害がでないために、薬を使わないことや、授乳を一時的に中断してもらうことがある。 |
妊娠していないか? | 妊娠している方の場合、奇形や発育障害、流産などの危険があるため、薬を使わないことや、使う場合もより慎重に選択する。 |
高齢者ではないか? | 薬の使用年齢の上限がある薬がある。また、腎機能や肝機能をより注意して、薬の選択を行う。 |
1歳未満の乳児ではないか? | 基本的には、医療機関の受診を優先させる。やむをえず、薬を使う場合は、より慎重に選択する。 |
禁忌(使用してはいけない状態)はないか? | 緑内障(目の病気)が、アレルギーを抑える薬を使用すると、緑内障が悪化してしまう場合がある。このように、薬を使用することが現在の病気を悪化させることがないか確認する。 |
具体的な一般用医薬品(市販薬)の選び方
▶市販の解熱鎮痛(げねつちんつう)薬の選び方(頭痛・腰痛)
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