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薬に頼らない花粉症の基礎知識(前編)

【花粉症と一緒にアレルギー・免疫を学ぶ】
薬は異物です。なるべく、薬に頼らず嫌な花粉症を抑えるために、花粉症の知識を持つことは大切です。実は、免疫とアレルギーが似たような仕組みであり、アレルギーの中に花粉症が含まれています。アレルギーには、花粉症の他にアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、食物アレルギー、気管支喘息など多くの疾患が知られています。
この位置関係を念頭においておくと、花粉症などのアレルギー疾患と免疫をスムーズに理解することができます。

まずは免疫について

まず、免疫とは自己非自己から守るための、もともとからだに備わっている「防御システム」です。免疫が働かなければ、細菌やウイルスによって、人はすぐに命を落としてしまいます。
一般的に、自己とは「自分自身(人)」をさします。また、非自己とは「外から入ってくる異物」をさします。異物とは、細菌やウイルス、アレルギー物質(花粉やほこり等)などの、体外から入ってくる物質です。免疫学的には、食事も異物と考えます。

 

 

しかし、正確には、「自己」が存在するわけではありません。自己免疫疾患という病気がありますが、この病気は自分自身を誤って「非自己」と認識してしまうことにより発症します。ちなみに、自己免疫疾患である関節リウマチは膝や指などの関節を「非自己」と認識し、関節の腫れや痛み、関節の変形が起こります。
「自己」と「非自己」の区別は難しく、一様ではありません。自己免疫疾患は、関節リウマチの他に、全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病、バセドウ病や潰瘍性大腸炎など多くの疾患が知られています。

免疫の主役と防御システムの役割


からだを守るために、多くの免疫細胞が存在します。その中でも、花粉症に大きく関わる主役をピックアップして紹介します。ヘルパーT細胞、マクロファージ、B細胞、抗体、マスト細胞(肥満細胞)は覚えておいて損はありません。

 

 

また、多くの免疫細胞が働き、からだを異物の攻撃から防御してくれています。普段は快く感じない「せき」「たん」「鼻水」「くしゃみ」「発熱」の症状も、免疫による防御システムによるものなのです。つまり、発熱は異物からからだを守るための仕組みであり、軽い風邪の際に「むやみに解熱鎮痛薬を使用すること」は控えたほうがいいでしょう。

免疫と抗原抗体反応

本来、抗体はウイルスや細菌などの異物と結合し、からだを守るために活躍します。この抗体がくっつく異物を抗原とよびます。抗体と抗原の間で起こる特異的な結合を、「抗原抗体反応」と言います。

 


 

抗体に捕まった抗原は、身動きがとれなくなるため、からだの細胞などに結合できなくなります。つまり、毒性や感染力が低下し、人に悪さをできなくなります。この作用を中和作用といいます。
また、抗体が抗原にくっつくことで、他の細胞が攻撃するための目印となります。抗体による目印ができると、マクロファージなどの免疫細胞は、(初期より非常に能率よく)抗原を攻撃できるようになります。この作用をオプソニン作用といいます。

免疫とアレルギー


抗原抗体反応が体に都合良く働く場合は「免疫」と呼び、体に都合悪く働く場合は「アレルギー」と呼びます。「アレルギー」も「免疫」も、反応の仕組みはほぼ同じなのです。抗体は、ひとつの抗原に対して1種類作られます。まず、からだが抗原A(非自己)を認識します。その抗原Aに対する抗体Aが作られます。つまり、からだは、抗原Aに対する防御機能を身につけたということです。そして、再び抗原Aが入ってきた場合、1度目よりも早く強い攻撃を抗原Aに対してしかけます。スズメバチに2回刺された際に、アナフィラキシーショック(血圧低下や呼吸困難など)が起こるといわれているのも同じ作用です。1度目に刺された際に抗体ができ、2回目に刺された際に、激しい(抗原抗体)反応が起こります。

 

人のイラストを用いると以下の図のように説明できます。

 

 

免疫もアレルギーも抗体が作られるまでの過程は同様です。左の免疫では、抗体が抗原を攻撃し動きのとれなくなった抗原をマクロファージなどが処理(貪食)します。しかし、右のアレルギー症状では、抗体が抗原とくっつき肥満細胞から化学物質が放出され健康被害が起こってしまいます。後ほど解説いたしますが、免疫として反応するのか、アレルギーを起こしてしまうのか、これらの仕組みは全て解明されたわけではありません。つまり、異物である細菌やウイルス、花粉を取り込まないことが大切です。

 

 

薬には頼らない!花粉症の基礎知識(後編)に続きます。
後編では、花粉症の症状や思わぬ弊害、メカニズムの詳細をお伝えいたします。

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