成功の秘訣|林修とスティーブ・ジョブズ
林修先生がある番組で、「スティーブ・ジョブズについて」自身のうちなるジョブズ的なものを出しながら語っていました。以下の内容から成功の秘訣を学ぶことができます。
- 理不尽なほど高い要求から学ぶこと
- できないという判断は結構間違っていることが多い
- 短いメールで考えさせる
- スティーブ・ジョブズの名言
林先生とスティーブ・ジョブスのプロフィール
林修(wikipedia情報)
東海高等学校卒業後、現役で東京大学へ進学。1988年東京大学法学部を卒業し日本長期信用銀行に入社するも「この会社はもうすぐつぶれる」と感じ半年で退職。その後、様々な商売を始めるがことごとく失敗し、予備校講師に転身。東進ハイスクール・東進衛星予備校では東京大学・京都大学入試現代文対策を中心に担当。東進ハイスクールのテレビコマーシャル「いつやるか? 今でしょ!」が話題となり、2013年度新語・流行語大賞年間大賞を受賞するなど予備校講師としては異例の著名人となった。2013年8月10日からワタナベエンターテインメントに所属。
スティーブ・ジョブズ(wikipedia情報)
スティーブン・ポール・“スティーブ”・ジョブズ(Steven Paul "Steve" Jobs、1955年2月24日 - 2011年10月5日)は、アメリカ合衆国の実業家、資産家。アップル社の共同設立者の一人。アメリカ国家技術賞を受賞している。ファミリーネームを「ジョブス」と表記することもあるが、アップルジャパンの公式ウェブサイトでは「ジョブズ」と表記している。時価総額世界一の会社を作り上げた男。厳しすぎる仕事ぶりで有名。自分自身が優秀でIQも高いため、それが仕事での判断基準となる。
理不尽なほど高い要求から学ぶこと
ジョブズ:会社(アップル)にて、たくさんの人間をクビにし、優秀な部下にも無茶苦茶なことを要求していた。普通なら2、3ヶ月かかることを1日でやれと言う。
林先生:「自分であれば、1日でできるだけのことをやって持っていく。」もしかしたら、そこでジョブズの考えをもらえるかもしれないし、この手のタイプの人間に「できない」といっても仕方ないため。また、無理だという理由をいくつも探しても仕方ない。全部が無理なのか、できることは何かないのか?できることをやってみせることが、社会人として望まれることなのではないか。
ジョブズの無茶苦茶な要求の結果、2、3ヶ月かかることが1週間でできたりすることもある。
ジョブズ:多くの場合人が優れた仕事をできないのはそのように期待されていないからないんだ。でも、そのお膳立てさえしてやれば、人は自分の限界以上の仕事をやり遂げる。
できないという判断は結構間違っていることが多い
林先生:できないという判断が冷静にできるのはまだ余裕があると言う事。「自分の限界だと思うというところ」から「本当の限界」までの差は結構ある。一旦、へこんだ分だけ人の気持ちは弓矢のようで、それ以上に戻ってくる。だから、ある程度へこむということは、大切なことである。
アップルでは実際に、限界を超えてすごい成果を上げられたと喜んだ部下がたくさんいた。しかし、ジョブズは、優秀な人材が成功しても褒めない。
ジョブズ:優れた人材には甘い話をする必要は無い。そういうものだと思うから学んできた。そういう人は期待をかけると凄い事をしてくれるんだ。褒めてしまうと満足してしまう。この程度じゃダメだと、相手に知らせることが大事。真に優秀な人間は、自分が優秀と知っているから褒めてやる必要は無い。いちばん大事なのは「仕事の内容だ」とわかっている。本当に優秀な人にしなければならない事は、それは彼らのできが悪い時、きちんと指摘してやることなんだ。彼らの能力を疑っているように思わせてはいけない。それを私はいつもダイレクトに伝えてきた。だから私と働いた人に聞いたらそれが有益だったと言うはずだ。耐えられないって人もいたけどね(笑)
林先生:人に褒められても嬉しくない。「人が褒めてくれること」と「自分が納得いくこと」は、どっちが価値があるか?自信があるから褒めてもらわなくてよく、自信がないから褒めて欲しい。
ジョブズは、部下に自ら考えさせる天才だった。
短いメールで考えさせる
ジョブズの部下へ、「世界中の倉庫全てを閉めろ」この一文だけのメールが来る。
部下は、わからないから考える。ここが非常に重要である。
メールの答え
商売のリスクは在庫を抱えることである。つまり、「在庫を抱えないようなビジネスモデルを考えろ」という指令だった。このメールは、「倉庫とは何か?」を考えられる人だけがわかることであり、それを考えられる人間があぶり出される。自分で考えて、体験しないと本当の知識にはならない。全部を教えると単なる記憶にしかならない。
林先生:教えない授業のスタイルに変えていっている。勉強というものは、人についていくものではない。自分で考えるものである。考えるためのヒントはたくさんだすが、それをどう活かし考えるかは生徒次第である。だから、面倒見のいい学校は嫌い。それは、生徒が自分で考える能力を放棄させる可能性が非常に高い。自分で考えてできなくてもいい。考えることに意味がある。現在の日本の社会は教え過ぎる面が過剰なのではないか?
ジョブズ名言
ジョブスは市場調査を一切行わずに製品開発を行った。それは、「人は形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのかわからない」という理由だった。人間の欲望や願望というのは環境と情報との関わりの中で生まれる。
コカコーラの社長を引き抜く際に使った言葉
「一生砂糖水を売り続けるつもりかい?それとも世界を変えるチャンスにかけてみないか?」
世界を変えると言うフレーズに魅力を感じる相手に対して、発したことがよかった。言葉は、送り手がいて受け手がいる。それができてはじめて「コミニュケーション」である。相手に届く言葉を言えばいい。言葉自体が良い言葉、価値のある言葉というものはなく、その関係において意味のある言葉とか刺さる言葉になるだけである。相手をよく見て、「この人にはどの言葉が届くのか」を考えることが非常に大切である。
やらない決断には勇気がいる
「何をやっているか」ということだけでなく「何をやらないか」と言うことにも誇りを持っている。
ジョブズ:なぜ、シンプルなものが良いと感じるのでしょうか?我々は、物理的なモノに対し、それが自分の支配下にあると感じる必要があるからです。複雑さを整理し、秩序をもたらせば、人を尊重する製品にできます。シンプルさと言うのは、見た目だけの問題ではないのです。(複雑でなくシンプルだからこそ、すっきりと理解できる)シンプルさを作るために、対象のあらゆる面を理解する。それがどう作られるのかも理解する。つまり製品の本質を深く理解しなければ、不可欠でない部分を削ることはできません。
つまり、
- シンプルであるからこそ、我々が支配していると感じられる
- 本質を理解して、本当に要るものは絶対に削ってはいけない。シンプルにするには、より深い理解が必要になる。
やらないという決断に必要なことは、「何かをやれるという自信」があること。成功する人としない人の大きな違いは諦めるかどうかにある。すぐにあきらめる人は成功しない。最後まで成し遂げる情熱が必要である。