商品名と一般名

医療の進歩により、薬は身近な存在になりました。そこで、たくさん薬の名前を耳にすると思いますが、似た名前が多く困ることもあるのではないでしょうか。名前が少し違うだけでも、効果の全く違う薬もあるのです。

 

 

【くすりの中身】
下の図のように、薬は有効成分添加物から作られています。有効成分とは、痛みをとったり血圧を下げたりする「効果」を発揮する物質をさします。添加物とは、薬を商品として形を整えたり長持ち(安定化)させるために使用される物質です。添加物に対するアレルギーをもつ人もいるので、注意が必要です。

添加物:賦形剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、矯味剤、懸濁化剤、乳化剤、着香剤、溶解補助剤、着色剤、粘稠剤など

 

 

【くすりに名前がたくさんある理由】
薬は有効成分と添加物でできていますが、それぞれに名前があります。また、薬は「商品名」と「一般名」でよばれます。認知度の高い解熱鎮痛剤であるロキソニン錠60mgを例にとって解説いたします。

 

「ロキソニン」という名前は、製薬会社が独自に命名した商品名です。
そして、有効成分そのものの名前(一般名)は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」です。

 

有効成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に、「低置換度ヒドロキシプロピルセルロース」、「三二酸化鉄」、「乳糖水和物」、「ステアリン酸マグネシウム」という添加物を加え混ぜ合わせて、でき上がった商品が「ロキソニン錠60mg」なのです。

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