各部位の不整な動きをみてみよう その2|心臓と不整脈


各部位の不整な動きをみてみよう その2|心臓と不整脈

各部位の不整な動きをみてみよう その2

房室結節は、細胞の並びがまばらです。(詳細はこちら)そのような構造であるため、電気刺激がやってきても、細胞が電気刺激をうまく伝えることができないことや、伝え方が遅くなること、ストップすることがあります。

 

電気刺激がうまく伝わらない現象は、ブロックと呼ばれます。ブロックは、左右に電気刺激が分かれる脚などの線維細胞で起こりやすいといわれます。高齢になるとより起こりやすくなります。

 

 

また、洞結節から正常に興奮が伝わっているのに、自動能をもった細胞(房室結節など)が異常に興奮するときもあります。この場合、電気刺激の興奮が重なり、心拍が増加します(頻脈)。

 

このように、心臓の不整な動きの原因は様々です。心臓の細胞に障害が存在すれば、細胞の機能に異常(深い電位差がつくれない、違った経路をつくるなど)が生じて、不整な動きをする可能性があるのは当たり前ではないでしょうか。

不整脈を考えるポイント

まず、洞結節が「正常に興奮(自動能を発揮)しているか」、「その興奮が最後まで正常に伝わっているか」、「途中で異常が起こっていないか」を考えることが大切です。

 

例えば、自動能(自動的に興奮する機能)を持っている房室結節、プルキンエ線維が勝手に興奮してしまう場合があります。また、自動能をもたない心房や心室の細胞でも、細胞の異常が興奮の原因をつくる場合もあります。

 

また、心臓の奇形のように、心臓自体がきちんとでき上がっていない場合もあります。さらに、心臓につながっている(肺などの)血管の細胞が、異常を起こし電気刺激を伝えることもあります。

 

これらの不整脈を考える際に、身体の中の電解質(Na、K、Caイオンなど)が正常かどうかも忘れてはなりません。電解質の異常(多い少ない)は、心臓の細胞の動き(興奮)に大きく影響します。細胞内と細胞外において、電解質が正しくつり合っている状態ができないと、心臓は正常に動いてくれません。

 

また、循環器系に障害があれば、心臓の細胞は正しく機能することが難しくなります。その障害が原因となり、心臓全体が異常な動きをする場合もあります。

 

人間の身体は、常に規則通りに機能しているとは限りません。心臓だってきちんといつも通りに動けというのは無理なのです。このように考えると不整脈は誰にでも起こっていると思えます。心臓は動く機械ではありませんから。

 

心拍について
成人の安静時における心拍数は、およそ60~75回/分だといわれます。心拍数が100回/分以上だと、頻脈だといわれます。そして、60回/分以下だと、徐脈だといわれます。

 

心拍数が100回/分以上の規則正しい頻脈を洞性頻脈といいます。これは洞結節の自動能の亢進が原因で起こる場合が、最も多いと考えられています。その自動能の亢進は、精神緊張、運動、発熱、甲状腺機能亢進、貧血、心不全、血圧下降などいろいろな状態で起こります。

 

運動時は、交感神経の影響で心拍数が180回/分以上になる場合もありますが、これは心臓の自然な対応です。また、マラソン選手などは、心拍数が50回/分未満になる洞性徐脈になる場合がありますが、これも自然な対応です。

 

このように、心拍数が多いから、少ないからといって「病気である」とは限りません。

 

 

続いて、不整な動き・ブロックとは

関連ページ

なぜ、一般の方が医療を学ぶべきなのか?

人生の分岐点で成功する「薬剤師の就職・転職・スキルアップ」はこちら

あなたの人生を美しく「癒しの写真」はこちら







ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME 当サイトの目的 薬剤師の転職支援 本の紹介・著書 お問い合わせ

先頭へ戻る