心臓と不整脈|不整脈のいろいろ(心室など)


心臓と不整脈|不整脈のいろいろ(心室など)

不整脈のいろいろ(心室)

心室性の不整脈は、心室の期外収縮、規則的リズムのある心室頻拍、リズムの不規則なTorsades de pointes(トルサード・ド・ポアント)、心室細動が代表的です。これらの不整脈の予後(病気がたどる経過と結末)は、基礎疾患の有無によって大きく異なります。 

 

 

【心室性期外収縮】

出典:高知大学、土居忠文先生の資料「イラストで読む心電図」

 

洞結節からの通常の電気刺激が来る前に、異常興奮を起こす不整脈です。心室の細胞のちょっとした異常によって、正常な電位差(-90mV)がつくれないことが原因です。心房には影響がなく、誰にでも起こる可能性がある不整脈です。基礎疾患がなければ、危険性はほとんど無いでしょう。

 

しかし、基礎疾患によって、異常な電気刺激が発生し続けている場合は、心室細動を起こす危険があります。この不整脈を目にした時、危険か否か見分けるのが心臓の専門医の仕事と言って良いでしょう。

 

心室細胞の異常興奮は、そこを起点にして心室全体に電気刺激が伝わる可能性があります。この場合、興奮に時間がかかるため、心電図の「QRSがひろく」なります。そして、下部から上に興奮が伝わるため、「下向きの波形」が現れます。

 

 

【心室頻拍】

出典:高知大学、土居忠文先生の資料「イラストで読む心電図」

 

心室頻拍は、心拍数が毎分190回以上になります。電気刺激は心房に伝わらないため、心房の収縮はありません(心電図:P波は現れません)。心室の細胞が異常興奮を起こし、そこを起点に起こる「心室内のリエントリー」が原因とされています。

 

この心室頻拍には、特発性心室頻拍と持続性頻拍があります。特発性は基礎疾患の無い例に起こるとされています。大半が右心室あるいは左心室につながる血管の出口(心室から血管が分れる近くの部位)を起源として起こることが多いといわれています。

 

持続性は心疾患のある例に生じたもので、心筋の肥大、陳旧性心筋梗塞などが主な原因です。心室の細胞に障害があると、正常な電位差がつくれないため、異常な興奮が起こります。それが元になりリエントリーが生じた場合、危険性が大きくなります。

 

心室の頻拍は、心拍出量が減るため、血液循環が悪くなります。また、心室細動への移行も考えられ、突然死の危険性があります。

 

また、心拍数が200~250 回/分、心電図のQRSが上下に揺れて変化する心室頻拍をTorsades de pointes(トルサード・ド・ポアント)といいます。QT 時間の延長を伴っていることが多く、心室細動へ移行する危険のある不整脈です。

 

 

【心室細動】

出典:高知大学、土居忠文先生の資料「イラストで読む心電図」

 

心室細動は、心室が細動状態(ふるえる状態)であり、ポンプ機能がない致命的な不整脈です。心室の動きは全く無いため、心電図でのQRS波、T波は出現しません。心室頻拍などから、この細動への移行が考えられます。

 

 

【房室ブロック】
心房からの刺激の伝わりが房室結節の中で障害され心室の収縮が遅れたり、お休みしたりする状態を、ブロックといいます。心房から心室に電気刺激が伝わらない(遅れる)状態を「房室ブロック」といいます。

 

 


出典:不整脈の基礎と臨床

 

 

上図(心電図)の上側は正常ですが、下側はPQ間隔がひろがっています。つまり、電気刺激が伝わるのに時間がかかっているのです。ブロックはヒス・脚でも多くみられます。

 

 

続いて、不整脈への対応と症状

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