心臓と不整脈|不整な動き(リエントリー)


心臓と不整脈|不整な動き(リエントリー)

不整な動き(リエントリー)

心臓における「リエントリー(再侵入)」とは、心臓の電気刺激が正常に伝わらず、グルグルと回転する状態です。心臓の細胞が違った経路をつくり、電気刺激が回転し、不整脈の原因となります。

 

通常、心臓の興奮(電気刺激)は、一定の方向に流れます。しかし、リエントリーのように電気刺激が回転しているとき、「正常な電気刺激」と「異常な電気刺激(リエントリーの刺激)」が正面衝突する場合があります。この衝突が起こった後、電気刺激は基本的に消失します。

 


出典:不整脈の読み方

 

しかし、反対からの電気刺激が来なければ(衝突が起こらなければ)、電気刺激は一定の場所を巡り続けることがあります。

 

心筋細胞に障害があると、電気刺激を一方向のみに伝える経路ができる場合があります。この場合、電気刺激は近くの細胞に伝わりますが、回転し同じ場所に戻ることがあります。電気刺激が何回も回転し、その度に興奮を起こします。

 

下図の異常な細胞(赤色)は、本来であれば右側(緑色の矢印)へ電気刺激を伝えなければなりません。しかし、細胞の異常によって、左側(青色の矢印)にしか電気刺激を伝えらません。この異常によっておこる青色の矢印がリエントリーです。

 

房室結節リエントリー

房室結節リエントリーは、上室性頻脈の原因のひとつです。そして、上室性頻脈は心臓の構造が関係している不整脈です。房室結節には、電気刺激を伝えるための経路が複数あります。その中で、大きくわけて「速く伝える経路(速い経路)」と「ゆっくりと伝える経路(遅い経路)」があります。通常の電気刺激は、「速い経路(速い経路)」を通り伝わります。

 

 

房室結節の細胞に異常が起こると、心房からの電気刺激が正しく伝わらない場合があります。異常細胞ができると、心房から「速い経路(太い線)」で電気刺激を伝えられず、「遅い経路(細い線)」しか使用できない状態になります。そして、異常な細胞の先にある細胞(黄色)は、電気刺激を待ち構えている状態になります。

 

 

遅い経路の電気刺激がとなりの細胞へ電気刺激を伝えた場合(赤色の星印)、通常とは反対向きの電気刺激が心房へ向かって(上向きに)伝わります。そして、その電気刺激によって心房が収縮します。その電気刺激は、またヒス束へ向かって(下向きに)伝わり、回転(リエントリー)します。この結果、異常な脈拍の増加である「上室性脈」が発生します。

 

 

房室結節には2つの弱点があるため、リエントリーやブロックを起こしやすいのです。
・細胞間の結合(ギャップジャンクション)が弱い
・膜電位が浅く、電気刺激で流れる電流が弱い

 

 

続いて、不整な動き(期外収縮とトリガードアクティビティ)

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