がん検診のススメ|がんとは


がん検診のススメ|がんとは
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がん検診のススメ|がんとは

中川恵一先生(東京大学付属病院)のがん検診のススメの講演を紹介します。

 

中川先生は、世界一受けたい授業に出演したり、故・菅原文太さんと食事をしていたり、安倍首相が会いにきて「がん対策基本法」の話をしたりと、著名な先生です。

 

 

2010年のデータ(最新)では、男性60%女性45%、つまり2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で亡くなる時代です。

 

日本は、がんに対する予防や検診が先進国の中でもワーストであり、世界でトップクラスのがん大国です(早期発見の仕組みの程度が低いため、がんでの死亡率が高い)。

 

旧国立がんセンターの「がん予防12か条」では、「焦げた部分を避ける」や「日光に当たり過ぎない」という日本人には間違った情報がありました。

 

しかし、現在のがん予防の対策はすごく良いものができています。

 

がんを防ぐための新12か条
1条 たばこは吸わない
2条 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3条 お酒はほどほどに
4条 バランスのとれた食生活を
5条 塩辛い食品は控えめに
6条 野菜や果物は豊富に
7条 適度に運動
8条 適切な体重維持
9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
10条 定期的ながん検診を
11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12条 正しいがん情報でがんを知ることから

 

出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんを防ぐための新12か条

 

がんの予防において、お酒は1合まではOKだが、2合を超えるとがんのリスクが高まります。

 

タバコでもがんのリスクが高まる。

 

そして、タバコは他人にも迷惑をかける(他人のがんリスクを高める)ため、より悪いものです。

 

がんの予防は、がんのリスクをせいぜい3分の1にする程度です。

 

つまり、検診が非常に大切なのです。

 

基本的に、男性は生活態度が悪く、がんの罹患率も高いといわれます。

 

 

がんは、細胞の老化に他なりません。

 

がん細胞は、コピー(複製)ミスでできた死なない細胞です。

 

人の普通の細胞は、毎日1~2%が死んでいます。

 

つまり、約1兆個の細胞が死んでおり、同等数の細胞が生まれています。

 

 

1兆回の細胞分裂が起こっているので、ミスがない方がおかしいのです。

 

そのミスは、学説にもよりますが5000回と言われています。

 

ミスが起こるのは進化でもあるため、ミス自体は重要なことかもしれません。

 

ミスでできたがん細胞は、通常、リンパ球によって攻撃され死滅させられます。

 

人が、がんになった際、なぜ死ぬかというと、がん細胞が栄養を奪うためです。

 

イメージとしては、世界の人口が1兆人になり、栄養や資源を容赦なく使いまくる感じです。

 

 

今後、子供は学校でがんについて学びます。

 

「がんに対する正しい理解」と「がん患者に対する正しい認識」および「命の大切さに対する理解を深めること」を目的として、「がん教育」を推進しています(がん対策基本法)。

 

 

普通のがんは、老化によるものです。

 

しかし、女性はホルモンやヒトパピローマウイルスによるものなど、一様ではありません。

 

ちなみに、波平(54)と郷ひろみ(58)は、波平の方ががんになりにくいのです。(会場爆笑)

 

 

日本は、医療用麻薬の使用量が、他の諸外国に比べ少ないといわれます。

 

つまり、末期がんでの治療(痛みのコントロール)を上手く行えておらず、その苦しむ患者をみた家族等が、がんは恐ろしいものだと思い込み、怖がって検診を受けなくなるという間違った悪循環があります。

 

痛みのコントロール(緩和ケア)がしっかりできていることで、生存率が変わるデータがあります(膵疾患における治験にて、痛み止めとプラセボで痛み止めに当たった患者の生存率が伸びた事例がある。これは当たり前で、痛みがない方が寝れるし食事も美味い等)。

 

 

がんの大きさについて、1ミクロンのがんが、1センチになるのに約15年かかります。

 

そこから、5年で10センチになります。

 

通常、1センチまでは、がんを見つけることは困難です。

 

 

がんは、亡くなる直前まで働くことができる病気です。

 

大沢親分も、亡くなる直前までテレビに出ていました。

 

また、日本は少子高齢化社会であり、高齢者の1割が働いています(世界でもトップ)。

 

つまり、働きながらのがん治療は今後増えていくと考えられます。

 

 

韓国では、以前検診をしており、甲状腺癌の罹患率(発見率)が世界でもトップです。

 

しかし、これにはカラクリがあり、60代での甲状腺がんは100%の人がもっているのです(潜在性のがん)。

 

これが見つかり、薬を飲んだからといって、死亡率にほとんど変化はありません。

 

 

「医者に殺されない47の心得」近藤誠にも書かれているガンモドキ(本当は言いたくいないが)がこれにあたるとも言えます。

 

近藤誠先生に対して、中川先生は「過剰診療の事実はあるが、著書は荒っぽく、乱暴である」と批判してました。

 

 

「体温が上がることで、がんリスクは低下する」とよく聞きますが、エビデンス(科学的な根拠)はありません。

 

がんに対する治療は、薬物療法、放射線療法、手術です。

 

ここ30年で飛躍的に進んでいるわけではありません。

 

それよりも、予防と早期発見が非常に重要です。

 

ただでさえがんには、症状がありません。

 

早期がんは、より見つからないため、定期的に検診をするなど、網を張っておくことが大事です。

 

 

ファイブミニにはいっている「ベータカロチン」は、過剰摂取で肺がんが増えるデータがあります。

 

栄養が摂れている国において、特定の栄養素を摂りすぎることは、良くないことです。

 

コーヒーは、確実に膵臓がんを低下させるので、良いものもあるのは事実ですが(サプリメントなどの過剰摂取は禁物です)。

 

運動はすればするほど、がんのリスクは低下します。

 

 

以上のような内容をお話されていました。

 

 

MBSがん検診啓発キャンペーン新テーマ曲 「新しいドア」

 

槇原敬之さんが、「がん検診啓発キャンペーン」のために書き下ろしてくれた「新しいドア」。

 

家族のためにも、自分のためにも、検診に行って欲しい、という槇原さんからの強いメッセージが込められた歌です。


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