熱中症とは
熱中症とは、暑さなどの熱によっておこる「健康被害」の総称です。
毎年夏になると、熱中症のニュースをよく見かけます。
お祭り、海水浴、花火大会、フェスなど、夏はイベント事がたくさんです。
短い夏を楽しく過ごすためにも、熱中症を学び、予防しましょう。
人のからだと熱中症
人のからだは、熱を生み出したり(産熱)、熱を逃がしたり(放熱)して、バランスをとっています。
しかし、何らかの原因で熱のバランスがくずれると、熱中症がおこります。
からだを活発に動かすと、筋肉でたくさんの熱が作られる。(産熱)
→さらに、日差しや照り返しなど、暑いところにいると、からだの熱が逃げづらくなる。(からだにどんどん熱がこもる)
→熱中症になる。
からだの熱を逃がすには、汗をかいてからだの熱を逃がしてあげます。
しっかり汗をかくために、こまめな水分摂取が大切です。
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熱中症のチェックと応急処置
夏場のめまいや頭痛、吐き気、だるさ、意識障害などの「からだの不調」は、熱中症の可能性があります。
過去12時間以内に暑い環境にいた場合は要注意です。
熱中症かな?って思ったときは、以下のように対応しましょう。
熱中症の方は自力で回復できない場合が多く、周りの人の気配りが大切です。
・意識がある(会話が正常にできる)場合
すぐに涼しい場所に避難し、服をゆるめ、からだを冷やしましょう。
氷のうや冷えた大きめのペットボトルをハンカチ、タオルなどでくるんで、首、脇の下、太もものつけ根を集中的に冷やします。
自力で水分がとれるようなら、水分、塩分補給をしてもらいます。
症状が良くなるまで、そのまま安静にして十分に休息を。
・意識がない(会話が正常にできない)場合
意識がなければ、はやめに救急車を呼びましょう。
救急車が到着するまでの間、氷のうや冷えた大きめのペットボトルをハンカチ、タオルなどでくるんで、首、脇の下、太もものつけ根を集中的に冷やします。
意識がない人に無理やり水を飲ませないように!
周りの人が無理やり飲ませるとむせてしまい、場合によっては窒息する危険性があります。
医療機関へは、倒れたときの状況を知っている人が付き添い、発症時の状態を伝える。
緊急時、コンビニやスーパーに売ってる氷で首や脇を冷やすのも良いよ!
熱中症対策まとめ
・暑い日中の外出を避ける
1日の中でも特に暑い時間帯は、午前11時頃~午後3時頃。
買い物や通院、人との約束などは朝はやくや夕方以降に予定するなど、暑い時間帯の外出はなるべく控えましょう。
もしも外出する場合は、帽子や日傘で直射日光を避け、風通しのよい服装で出かけるよう心がける。
・正確な室温チェックを
室温を体感で判断しないようにしましょう。
長時間、同じ場所にいると気温の変化に気づきにくく、暑い環境で過ごしてしまいます。
室内に温度計を用意して、30℃を超えたら冷房を利用し、熱をからだの外に逃がしましょう。
・冷房温度は外気温-5℃程度で
外気温と室内の気温差があまりに大きいと、温度差によってバテててしまいます。
冷房温度は外気温-5℃以内の設定を心がけましょう。
ただし、外が35℃を超えるような暑さのときは、-5℃以内にこだわらず28℃程度に設定します。
・首筋・脇を冷やして熱を放出させる
熱中症を防ぐには、からだに熱をためないようにします。
体内の熱を発散させるには、首筋や脇を直接冷やすと効果的。
この方法は、職場や屋外など気温の調整をしにくい場所で特に有効です。
・汗をかける体をつくる
普段から冷房環境にいたり、運動不足で汗をかき慣れていないと、汗を分泌する汗腺の働きが衰えてしまいます。
湯船につかったり、運動をしたり、しっかり汗をかけるからだ作りを心がけましょう。
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