脳卒中の予防と対処法|脳卒中とは
【脳卒中を生活習慣で予防する】
飲酒:1日に1合を越えてお酒を飲む人は、脳卒中で死亡する人が多くなります。
たばこ:1日平均40本のたばこを吸う人は、吸わない人に比べて4倍も脳卒中で死亡しやすいです。
運動:運動が不足するとさまざまな病気を引き起こします(糖尿病や脂質異常症、高血圧など)。
肥満:脳卒中の危険因子である高血圧や糖尿病の原因になるため、間接的な危険因子です。
高血圧:血圧が上昇すると脳卒中にかかりやすくなったり、死亡する人が多くなります。
脂質異常症:脳卒中のうち、脳梗塞になりやすいです。
糖尿病:脳卒中で死亡する率が、正常な人の2~3倍になります。
心臓病:心房細動(脈の乱れ)は、心臓の中にできた血のかたまりができやすく、脳梗塞の原因となります。
【脳卒中の治療法】
救命が第一です(スマホで学べるアプリ(iOS)があります)。
まずは、倒れた人の衣服をゆるめて、救急車を呼びましょう。
脳卒中の場合は発作が起きてからできるだけ早く(3時間以内に)、手当をすることがその後の経過に大きく影響します。
そのときに適切な治療を行っていれば助かる人でも、時間が経ってからだと同じ治療をしても役に立たないばかりか、悪影響を及ぼすこともあります。
【脳卒中で倒れた人への対処】
はじめに次のことを確認し、救急車を呼ぶ
1.意識があるかどうかを確認
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2.呼吸をしているかどうかを確認
この際、襟元やベルトなどを緩め呼吸をしやすくする
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3.吐いていないかどうかを確認
この際、吐きそうであれば、横向きに寝かせる(吐いたものがつまらないようにするため)
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脳の血圧が上がらないように、なるべく頭は上げたほうが良い
救急隊の人が来たら、発作から今までの様子を伝えること
病院では、救急治療を行います。
同時に検査をして、本当に脳卒中かどうか、何が原因かを調べます。
そして、発作の様子や持病などをふまえて、治療の方針を決定します。
手術の場合や、薬での治療が主です。
薬での治療は、血栓を溶かしたり、血液の中の血小板が凝り固まらないようにしたり、血液を固まりにくくする薬(組織プラスミノーゲン・アクチベータ/t-PA)を使います。