相手の話を要約する
会話の要所要所で話の要約をはさむと、話の内容を整理できて誤解を防げたり、話の内容を理解していると相手に伝えることができたり、要約にはメリットがたくさんあります。要約することで、「この人は頭がキレるな」と頼りにしてもらえ、高い評価も得られます。
しかし、「要約する力」は簡単には身につきません。毎日、新聞の社説などをまとめるなど日々の努力が必要です。
話が盛り上がり全く知らない話題になった時、知ったかぶりをしていませんか?話の盛り上がった空気を壊したくなくてついついやってしまいがちですが、後から何かしらのトラブルが起きた時、あなたの信頼を失ってしまいます。わからないことがあれば素直に尋ねましょう。
この時、聞き方にも気を付けます。「全然知りませんでした」と言うと適当な人と相手に印象を与えてしまいます。「勉強不足で恐縮ですが、~とは何でしょうか?」と低姿勢で質問すると、「この人はやる気のある人だな」と見られるようになります。知ったかぶりは不誠実な印象を与えてしまうので、わからないことは素直に聞きましょう。
自分が知らないことを質問し、相手が答えてくれた時、「そうだったんですか」と会話を終わらせてしまうと非常にもったいないです。そこからさらに言葉を拾い、質問したり、要約したりして会話を返していくと、一流の雑談力の持ち主になれます。
自分の質問に対する答えをスマートに要約すれば、相手に自分の理解力の高さのアピールができます。また、相手の言葉をそのままオウム返しにして口にするのも効果的です。この人は勉強熱心な人と強く印象づけられます。
できるビジネスマンは会話終了後にこっそり会話内容をメモします。いくら打ち合わせなどで話が盛り上がっても、話の内容を忘れてしまっては意味がありません。相手の前で堂々とメモを取るのは怪しまれるので、相手と別れた後にメモを取って会話内容を残しときます。
相手と別れた後、こっそりメモするのは、次に会った時、また同じことを聞かないようにするためもあります。何回も同じ質問をすると「この人は話を聞かない人」と信頼関係を失ってしまいます。メモを上手に活用して、次の機会に役立てましょう。
▶5W2Hの使い方
質問しながら会話を進めることは、会話をより深く、実りのあるものにしてくれます。その際に、質問の基本的な種類として5W2Hを活用しましょう。
When「いつ」
Where「どこで?」
Who「誰と?」
Why「なぜ?」
What「何を得た(感じた)?」
How to「どんな方法で?」
How much「どれくらい?」
5W2Hを使うと、ただあいづちを打つだけでなく、相手のことをもっと知りたいという意思が示され、相手の承認欲求を満たせます。
質問ばっかりしていると(特に「なぜ?」の多用は)尋問のようになってしまい、相手も困ってしまうため、相手の返答には自分の意見などを述べるようにしましょう。
5H2Wの効果は、情報が増えることで話がより具体的になったり、話がどんどん進み深い話もできるようになります。また曖昧な部分を明確にすることもできます。
「きく」には3種類あります。場合に応じて使い分けることで、あなたをより良い「聞き手」にしてくれます。
▶聞く
この聞き方は雑談では一番やってはいけません。
意識せずなんとなく話を聞く「きき方」です。都合の悪いことは聞き流すというかなり消極的なイメージです。
▶聴く
話し手の会話を一言も漏らすまいと熱心に聴いている状態です。
真剣に耳をじっと傾ける「きき方」です。小さな音も逃さない、という時にも使われますが、相手の話、相手の心にまで集中して聴き逃さないイメージです。
▶訊く
この訊くは、相手の会話を正確に理解しないとできません。
自分の疑問点などを、相手に訊くことで明確にする「きき方」です。話をさらに掘り下げたい時に能動的な質問をするイメージです。
相手の話を聞いている時、つい独断で結論を急いでしまうような時があると思います。こうした聞き方は、相手に失礼な場合もあるので気を付けましょう。
▶決めつけで「やっぱり~ですよね」と相手の話をさえぎってしまう
▶思い込みで「どうせ~なんでしょ?」と決めつける
▶自分の都合の悪い話を話題からそらす
▶人の話を聞く時に腕組みをする
▶自分と考えが違うと相手を拒否する
▶相手の見た目など先入観で話す
▶無表情であいづちも打たずに話を聞く
相手の話を聞くだけでなく、自分からも話題を提供しなければ会話が盛り上がりません。
面白い話をするには、自分が今話している内容の起承転結のどこなのか、把握します。オチもヤマもない話に延々と付き合わされることほど無意味なことはありません。話のどこがポイントなのか明確にし、一番盛り上がるところで、声や仕草に変化をつけましょう。
また、相手が本当に興味のある話題なのかも重要ポイントです。いくら話の内容が面白くても、相手に関係ない、興味がない話ならば、その時間は相手にとって無駄な時間になります。相手の反応を見ながら、話題をチョイスするのも大切です。
続いて、話のゴールを決めるです。