雑談のゴールを決める
スピーチや雑談でいろいろ話をしているけど、この人の話つまらないなと思うことはありませんか?それは、話が整理されておらず、一番言いたいことが何なのか決めていないからです。話にもゴールが必要です。他にも、相手が興味のない話をダラダラ続けるのもつまらない話になります。
▶ダラダラとどうでもいい話を続けてしまう
▶要点が何なのかわからない
▶相手の興味のない話で勝手に盛り上がる
この3つはつまらない話です。雑談がうまい人は話のゴールに行くまでに、少しずつ本題につながるような話題を増やしていき、何かのワードやきっかけをつかんで、それまでの雑談がヒントになったようなかたちで雑談が進んでいきます。「話がつまらない」と思われる人は、話の構成が整えられていない人がほとんどです。
▶雑談を無駄話にしない5つのテクニック
①話のテーマを決める
話のテーマとは、あなたが相手に一番伝えたい内容です。会話のゴールともいえます。テーマをしっかり決めて意識すれば、話が脱線しても元に戻すことができます。「つまり○○である」と一言で言い表せるようにしましょう。テーマは「誰に」「何のために」話すか決めます。
例:「誰に」→新入社員 「何のために」→挨拶の仕方を教えたい
自分から話すときだけでなく何か聞かれたときにも、テーマやゴールが必要です。普段から自分の気持ちや状況を、一言で言い表せるようにトレーニングしましょう。ただ、一言で終わらせる会話はもったいないので、自分の体験や感情を言語化することも必要です。
例:「ジョギングをして何か良いことはあった?」と聞かれた答えに「健康になりました」だけでなく、「普段気付かなかった景色に気付けました」など、体験や感情を入れることで会話が広がります。
②話題の選び方
話題は相手によって選びます。なるべく誰でも知っているようなことで時事的なことが望ましいです。相手のことが知りたいときは、その話につながる話題にします。
例:相手→恋人 話題→駅の近くに美味しいごはん屋さんができたよ!(ごはんに行きたいかどうか聞く場合)
③相手によって話す順番を変える
話す相手によって話す順番を変える必要があります。上司や賢いタイプの人には、結論から話すのが良いです。
上司に話す場合:結論→理由→雑談
結論から話すことで自分の話を集中して聞いてもらえます。時間に余裕があったり、雰囲気次第で最後に雑談するのも良いでしょう。
取引先に話す場合:雑談→本題(理由)→結論
雑談で場の空気をつくってから本題や結論に入ります。最初から本題に入ってしまうと、せっかちな印象を相手に与えてしまい印象が悪くなります。
④山場、強調点をつくる
スピーチでは、話に山場をつくると相手の興味を引き付けることができます。また、キーワードを用意して強調して繰り返します。そうすると、大事なポイントが何なのか、伝えやすいです。雑談でも、自分が話す内容に山場を用意しておくと良いです。
⑤雑談での切り出し方
スピーチでは、つまらない決まった形の切り出し方で始まると、誰も集中して話を聞こうとしてくれません。そのため、開口一番の「切り出し」や「つかみ」は非常に重要です。雑談では、本題に切り替える際にこの技術が必要になります。
ダメな例:
・ところで本日は~
今まで話していた内容を断ち切って本題に入るのは、一番やってはいけないことです。話が断ち切られてしまいますと、これまでの話が全て無駄に感じられます。
良い例:
・先ほどの話で思い出したのですが~
・もしかしたらお力になれるかもしれないのですが~
・弊社でもその分野に力を入れてまして~
あくまで、雑談の中からヒントを得た体で本題に入ることが望ましいです。どんな内容でもきっかけやとっかかりさえあれば本題に移ることができます。会話に集中して自然に切り出すことが重要です。
ゴールやテーマなどを用意せずに雑談が始まり、会話中もなかなか見つけ出せなかったときは、相手の言葉をキーワードに話のネタを考えましょう。会話は相手を尊重することで成り立ちます。雑談はもちろん、いかに相手を尊重し、それを伝えることが大事です。相手の言葉をキーワードにして、何か新しい発見があったことを伝えることができれば、実りある素晴らしい雑談になります。
続いて、話をちょい盛りすると面白くなる!です。