第9条:熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。

寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減ります。年齢にあった睡眠時間を大きく超えない習慣を心がけましょう。また、適度な運動は睡眠を促進させます。

寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る

健康に必要な睡眠(時間やパターン)は、年齢によって大きく異なります。高齢になると、若年期と比べて必要な睡眠時間が短くなります。熟年世代(比較的高齢の方)では、睡眠と覚醒のメリハリをつけることが重要です。

 

65歳では、20歳代に比べて、必要な睡眠時間が約1時間少なくなると考えられています。就寝時刻と起床時刻を見直し、寝床で過ごす時間を適正化(年相応に)することが大切です。

「年齢にあった睡眠時間」を超えないような習慣を

長い時間眠ろうと思い、寝床で過ごす時間を必要以上に長くすると、かえって睡眠が浅くなります。そして、夜中に目覚めやすくなり、結果として熟睡感が得られなくなります。

 

正味の睡眠時間は加齢の影響を受け、45歳では約6.5時間、65歳以上になると6時間程度と短くなります。加えて、必要な睡眠時間には個人差があり、昼間の活動量などでも変化します。

 

適切な睡眠時間は、「日中しっかり目覚めて過ごせているか」が一つの目安になります。日中に長い時間眠るような習慣は、昼夜の活動、休息のメリハリをなくし、夜間の睡眠を浅く不安定にします。

適度な運動は睡眠を促進

日中に適度な運動を行うことは、昼間の覚醒の度合いを維持・向上させます。そして、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつけることに役立ちます。中途覚醒を減少、睡眠を安定させ、結果的に熟睡感の向上につながります。

 

また、運動は睡眠への恩恵のみではありません。加齢により日常生活動作(ADL)が低下しますが、ADLの維持・向上や、生活習慣病の予防にも寄与します。

 

ただし、過剰な強度の運動はかえって睡眠を妨げ、けがなどの発生にもつながる可能性があります。まずは、無理をしない程度の軽い運動からはじめましょう。

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