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政府で働く薬剤師の仕事とは


 

行政で働くには公務員試験を受ける必要があります。国家公務員・地方公務員どちらの試験を受けるかは働く職場で異なり、公立病院の薬剤師の場合は公務員試験が不要な場合もあります。

 

薬剤師の資格を活かせる行政の仕事には以下のような職種があります。

 

▶厚生労働省などの省庁で法令や薬事行政などに携わる仕事
▶都道府県庁関係課
▶麻薬取締官
▶保健所での(薬事衛生/環境衛生/食品衛生)に関わる仕事
▶研究機関
▶薬事情報センター
▶公立病院などの医療機関

 

国家公務員として働く場合は、国家の薬事行政に携わる仕事を行うことが多く、国家1種、2種の試験に合格する必要があり、専門性も高くなります。

 

薬剤師ならではの仕事としては、麻薬取締官食品衛生監視員が人気の職種です。また、細菌やウィルス、食中毒の検査研究や食品、水、医薬品などの調査を行う衛生研究所での仕事も、薬剤師としての知識とやりがいを活かすことができます。

 

▶麻薬取締官
麻薬取締官とは、通称「麻薬Gメン」のことです。薬物の取締まりなどの薬物犯罪防止、病院や薬局、製薬会社が適切な方法で医療用の麻薬を取り扱っているのかを監視するのが麻薬捜査官の仕事です。厚生労働省に所属する国家公務員で特別司法警察の権限が与えられています。

 

麻薬捜査官になるためには、薬剤師免許を保有していることと、29歳以下であることが条件です。麻薬捜査官は全国でも約250人と少なく、求人応募は不定期です。厚生労働省の実施する面接試験を受け、合格すると麻薬捜査官になれます。

 

他の薬剤師の職種と比べると初任給が低いですが、公務員なので福利厚生が充実しています。また、昇給があり、長く務めることで薬剤師の他の職種(MRなどの企業を除く)より高いお給料がもらえます。

 

薬物中毒者を相手にすることもあるので、危険が伴います。警察官と同じ逮捕術の訓練等を受ける必要があります。調査などで動き回ることが多く、体力が必要です。

 

基本的に土日休みですが、捜査などで働く時間が不規則になりがちです。また、転勤が多い職種でもあります。

 

全国に約250人いる麻薬取締官のうち、薬剤師の資格を有する人はおよそ半分だといわれています。その数字からわかるように麻薬捜査官になるには非常に難しいです。

 

 

▶保健所
保健所では、地域の住人への健康アドバイスや集団検診、献血推進活動に関わります。食中毒や伝染病などの非常事態に対応するのも保険所薬剤師の仕事です。また、病院や薬局、美容院などの開設許可業務、指導、調査なども行います。保健所のある地域単位で医薬品、動物、食品などの管理を行うのが保健所薬剤師の業務です。

 

保健所で働くには、薬剤師免許を取得し、地方公務員試験を受けて合格した後、求人に応募します。地方公務員試験の募集要項は地域によって異なるため、都道府県のホームページで受験資格や募集状況の確認が必要です。

 

保健所薬剤師も他の薬剤師の職種と比べると初任給が低いですが、公務員なので福利厚生が充実しています。また、昇給があり、長く務めることで薬剤師の他の職種(MRなどの企業を除く)より高い給料がもらえます。

 

保健所のある地域単位で仕事をするので、住民や地域のコミュニティーと直接関わる仕事が多く、その地域に大きく貢献できます。また、保健所だけでなく、研究所や病院などの施設に配属される場合もあります。

 

土日が完全に休みで、働く時間も規則的なのでプライベートな時間が確保しやすく、転勤もありません。薬剤師ではなく、保健師としての知識が求められることが多く、薬剤師の資格を活かしきれない場合もあります。

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